血管用レーザー(高周波)焼灼術:術前術後の注意点

血管用レーザー(高周波)焼灼術・当日の注意点

1.食事

食事(朝食、昼食)は軽めに済ませてください。水やお茶などは来院するまでは飲んでいただいて結構です。

2.服装

治療後は太ももまで包帯を巻くことがありますので、ゆったりとしたズボンか長めのスカートを着ておいで下さい。靴は大きめのひも靴にして下さい(女性の方も)。ジーパンや短いスカート、ハイヒールは避けて下さい。また下着の替えをお持ち下さい。

3.付き添い

不安の大きい方は付添の方がいらっしゃれば安心です。治療が終わる頃に来て一緒に帰っていただいても結構です。(お帰りの時間は治療開始予定時間の1時間半から2時間後です。)基本的にはお一人様の診療で問題ありません。

4.お薬

治療前の説明で飲まないようにと言われた薬以外は、通常どおり飲んで下さい。特に高血圧のお薬を飲まれている方は忘れないように薬を飲んでからおいで下さい。

5.交通手段

お帰りの交通手段は公共の交通手段(バス、電車)でも大丈夫です。右脚の手術をされた場合、ご自分で運転するのは避けて下さい。

6.体調

風邪等で体調が悪いときは早めに当クリニックまでご連絡下さい。体調が悪いときに無理に治療を受ける必要はありません。当日でも構いませんので遠慮なく申し出て下さい。生理は治療には特に問題となりません。

7.入浴

手術当日は入浴できませんので、入浴またはシャワーを浴びてからいらして下さい。

血管用レーザー(高周波)焼灼術・治療後の注意点

1.生活

治療後に特に安静にする必要はありません。逆に、治療をした後にあまり動かないでいると深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)を起こしやすくなりますので、家事や買い物、散歩等、適度に動いて下さい。

2.傷の処置

傷は針穴のみで殆どありません。薄い麻酔薬を多めに使うために太ももの包帯やガーゼが濡れてくることがありますが、これは出血ではありません。真っ赤でなければ心配はありませんので、次回の診察までそのままにしておいて下さい。治療をした晩および翌日はアイスノンで太ももを冷やすようにして下さい。体が冷えたりアイスノンがない場合は冷やさなくても結構です。

3.包帯、弾性ストッキング

治療後は包帯を巻く場合と弾性ストッキングを巻く場合があります。帰宅後に足先が痛んだり、白くなっている場合は弾性ストッキング、包帯をゆるめて様子を見て下さい。それでも症状が良くならないときには、早目にご連絡下さい。包帯がゆるんでしまった場合は、包帯をはずして弾力性ストッキングをはいて下さい。

4.痛み

鎮痛剤と化膿止め(抗生物質)を処方致しますので、自宅にお帰りになったらすぐに飲んで下さい。通常はこれで十分に痛みを抑えることができます。もし内服薬を飲んでも痛みを感じる場合は、我慢しないで、早めに座薬を使ってください。座薬は1日2回まで使っていただいてかまいません。座薬を使っても痛みが治まらないときはご連絡下さい。太ももの違和感や突っ張り感は治療後1~2週間続くことがありますが、これは異常ではありません。

5.食事、飲酒

特に食べていけないものはありません。治療後3日間はお酒は控えて下さい。お酒を飲むと痛みが強くなったり、脱水によって深部静脈血栓症を起こしやすくなります。

6.運動

散歩やウオーキング、軽い体操は翌日からしていただいて構いません。競技をするスポーツ(卓球、テニス、ゴルフ、バドミントン等)やダンスは治療後2週間程度は控えて下さい。

7.家事

通常の家事(炊事、洗濯、買い物等)は手術当日からしていただいて構いません。

8.旅行

1~2泊の国内旅行は治療後7日目以降、海外旅行は治療後2週間目以降に予定することをお勧めします。

9.仕事

通常の事務系のお仕事の場合は翌日からしていただいても構いません。立ち仕事(1日8時間以上)の方は、治療後1週間は仕事の量をできるだけ減らすように心がけて下さい。事務系のお仕事でも立ち仕事でも都合がつかなければ無理に休まなくても結構です。

10.入浴

入浴は手術の次の日から可能です。

11.再診

次回の診察は通常1週間後になります。お帰りの際に受付で確認の上お帰り下さい。

監修医師

 監修医師  北青山D.CLINIC院長 
阿保 義久 (あぼ よしひさ)
経歴
所属学会