下肢静脈瘤レーザー治療 治療満足度調査

「下肢静脈瘤レーザー治療」患者満足度アンケート結果

北青山Dクリニックでは、2005年に下肢静脈瘤レーザー治療を開始してから、定期的に治療後満足度アンケート調査を実施し、その都度結果をHPや学会で発表することにより、医療行為の透明性の高さを維持してきました。

これからも、患者さんの声に真摯に耳を傾け、下肢静脈瘤に苦しむ方々へ最良の治療法を提供し続ける所存です。

患者満足度調査の方法

レーザー手術を受けた患者様に右のような往復はがきをお送りし、返送していただきました。

質問事項

  • 年齢、性別、手術を受けた時期
  • 初診時の症状、現在の症状
  • 合併症に関して
  • 治療の満足度
  • その他ご意見
下肢静脈瘤レーザー治療後の経過に関するアンケート用紙

スーパーグルー治療のアンケート調査の結果(2018年12月)

2017年3月~2017年10月にスーパーグルー治療を行った患者様に約1年の術後経過と満足度に関するアンケートを実施し、11名の患者様から回答をいただきました。

集計結果

満足度
大満足 90%
やや満足 10%
どちらでもない 0%
やや不満 0%
大変不満 0%
スーパーグルー治療のアンケート調査の結果(2018年12月)

無回答1名を除くと、100%の患者様にご満足いただいている結果になりました。

最新アンケート調査の結果(2015年10月)

2014年6月~9月に2000nmレーザーの手術をした患者様に約1年の術後経過と満足度に関するアンケートを実施し、25名の患者様から回答をいただきました。

集計結果

満足度
大満足 75%
やや満足 25%
何とも思わない 0%
やや不満 0%
最新アンケート調査の結果(2015年10月)

その結果、無回答1名を除くと100%の患者様が満足もしくはやや満足と回答されました。
また、回答者の92%が術前気にしていた「見た目の気持ち悪さ」に関しては91.3%の方が「全くなくなった」「ほとんどなくなった」と答えています。
潰瘍に関しては、下肢静脈瘤がかなり進行してしまった状態なので術前に気にされていたのは半数程度でしたが、そのうち85%の方が「全くなくなった」と回答しました。アンケートにご協力ありがとうございました。

最新アンケート調査の結果(2015年4月)

平成26年に下肢静脈瘤手術を受けた患者さんに郵送によるアンケートを行い264名から回答を得ました。

集計結果

満足度
大満足 37.5%
満足 57.6%
不満 3.0%
大変不満 0.4%
最新アンケート調査の結果(2015年4月)

「大変満足」と「満足」を合わせると95.1%の方に満足いただいているという結果になりました。

「患者満足度」総合集計

2008年から2012年までの過去3度にわたる大規模アンケート実施集計の結果、当院の下肢静脈瘤日帰り手術の「患者満足度」は以下の通りとなりました。

総回答数 937

満足度
大満足 52.50%
やや満足 41.00%
何とも思わない 0.90%
やや不満 4.50%
大変不満 1.20%
「患者満足度」総合集計

2012年 患者満足度調査(5月24日日本血管外科学術総会・長野にて発表)

現存の下肢静脈瘤レーザー治療機器の中では組織への吸収効率が最良である波長2000nmのレーザー治療を積極的に提供しました。テレビ等マスコミでも多く取り上げられ、患者様の来院数も増加中です。

現在、下肢静脈瘤のレーザー治療を手掛ける医療機関が増え、保険レーザーの選択肢があるにもかかわらず、波長2000nmのレーザー治療に対する患者様の満足度は高く安定しています。(大変満足、やや満足を合わせると91.1%)

アンケート配布数 900 回収数436 回収率48.9%

満足度
大満足 49.80%
やや満足 41.30%
何とも思わない 0.90%
やや不満 6.00%
大変不満 2.10%
2012年 患者満足度調査(5月24日日本血管外科学術総会・長野にて発表)

2010年 患者満足度調査(日本静脈学会・宮崎にて発表)

保険診療で使用できる波長980nmのレーザーと最高波長2000nmの治療成績を比較しました。結果はいずれも良好でしたが、2000nmのレーザーのほうが、治療満足、治療成績ともに優れていることがわかりました。以来、2000nmのレーザーを柱として下肢静脈瘤に対して質の高い日帰りレーザー治療を提供し続けています。

2000nmレーザー(自由診療) 総配布数252 回収数120 回収率48.4%

満足度
大満足 35.00%
やや満足 59.20%
何とも思わない 1.70%
やや不満 3.30%
大変不満 0.00%
2010年 患者満足度調査(日本静脈学会・宮崎にて発表)2000nmレーザー

980nmレーザー(自由診療) 総配布数 35 回収数 11 回収率34.3%

満足度
大満足 45.00%
やや満足 45.50%
何とも思わない 0.00%
やや不満 9.10%
大変不満 0.00%
2010年 患者満足度調査(日本静脈学会・宮崎にて発表)980nmレーザー

2008年 患者満足度調査(日本静脈学会・箱根にて発表)

レーザー治療は比較的軽症の下肢静脈瘤 に対して適応があると考えられていましたが、 皮膚病変を伴う重症の下肢静脈瘤に対してもレーザー治療が機能するかを検証しました。その結果、良好な治療満足度であったことから、それまでの常識を覆し、重症な下肢静脈瘤の治療にもレーザーが有効であることを示すことができました。

2000nmレーザー(自由診療) 総配布数119 回収数78 回収率66.4%

満足度
大満足 53.80%
やや満足 41.00%
何とも思わない 1.30%
やや不満 2.60%
大変不満 0.00%
2008年 患者満足度調査(日本静脈学会・箱根にて発表)

2007年 患者満足度調査(国際静脈学会・京都にて発表)

ストリッピング手術は、以前から根治手術として保険診療で実施されていましたが、入院が必須でした。阿保院長は、それを「日帰り」手術として行う手法を考案しました。

日帰りレーザー手術は、長年下肢静脈瘤に苦しんでいた患者様にとっては画期的であり、治療満足度も非常に高く、ストリッピング手術に匹敵することを示しました。

ストリッピング手術(保険診療) 総配布数506 回収数237 回収率47.0%

満足度
大満足 65.40%
やや満足 32.10%
何とも思わない 0.40%
やや不満 2.10%
大変不満 0.00%
2007年 患者満足度調査(国際静脈学会・京都にて発表)ストリッピング手術(保険診療

1320nmレーザー(自由診療) 総配布数230 回収数133 回収率59.1%

満足度
大満足 54.10%
やや満足 39.10%
何とも思わない 0.80%
やや不満 4.50%
大変不満 1.50%
2007年 患者満足度調査(国際静脈学会・京都にて発表)1320nmレーザー(自由診療)

北青山Dクリニックは治療満足度に関する匿名のアンケート調査を定期的に実施しています

当院は、国内で最初に下肢静脈瘤の日帰り根治手術を考案し、その後、国内でいち早くレーザー治療にも着手して以来、定期的にアンケート調査を実施し、最善の治療法の考案と、最良のレーザー機器の選択に心掛けております。

ご意見に対する回答

過去4回の大規模アンケートの総合結果として総回答数937の内、93.4%の方に、当院の日帰り治療を「満足」とご回答いただきました。

直近のアンケートは900名の方に配布し、その約半分の方から回答を賜り、全体の50%の方が大変満足、41%の方がやや満足と、91%の方から「満足」の声を頂きました。

一方で、回答のなかった方もいらっしゃいましたが、8%の方が治療に不満であったと回答されました。治療については、最善を尽くしておりますが、全ての皆さまの期待に応えることは非常に難しいことであると痛感しております。下記のご意見について解説いたします。

1. 思った以上に見た目が改善しない。

治療を受けられる方の症状は様々ですが、ほとんどの方が見た目の改善を期待されます。軽度の下肢静脈瘤の方は、短期間で元通りに回復されますが、逆流量が多くて、血管の拡張が大きい方、細かい静脈瘤を併発されている方は、回復にかなりの時間を要したり、完全には病的血管が消失しないこともあります。ただし、治療により、循環動態はほぼ正常に戻っていると考えられますので、なんらかの追加治療を行うことにより、見た目の改善が得られる可能性はあります。治療に反応しづらいタイプの静脈瘤が残ることもありますが、ご希望に応じて最善を尽くしたいと考えています。

2. 一時良くなったが再発した。

レーザー治療をした伏在静脈が完全に再発することは極めてまれ(5000例中1、2例)ですが、末端の静脈がなかなか萎縮しなかったり、一旦萎縮したように見えたのに血管の癒着が不十分でまた膨らんできたり、術前には壊れていなかった末梢血管が、術後新たに壊れてしまったり、など、あたかも手術を契機に新たに静脈瘤が発生したように感じる場合があります。確かに、他の伏在静脈に静脈瘤が再発する可能性が数%はあり、その時は新たに壊れた別の伏在静脈に再レーザーが必要になることもありますが、一般的には硬化療法や体外照射タイプのレーザー照射などの簡単な外来治療を追加する事により肉眼的症状の改善が期待できます。静脈瘤は個人差が大きく複雑な場合があり、回復に数年の時間を要したり、回復経過が単純に進まないこともあります。治療後相応に時間が経っていても気になる症状をお持ちの場合はお気軽にお問い合わせ頂ければと存じます。

3. 痛み、痺れが残る。痒みが消えない。色素沈着が消えない。

確かに、術後に生じた偶発症状の回復に時間がかかることはあります。一方で、気にされている症状が、治療や下肢静脈瘤に起因しない場合も相当にあります。その場合は原因となる病態を鑑別しなければいけません。お悩みの症状が絶対に消失することをお約束はできませんが、現時点での医療技術の粋を尽くして対応させていただきます。

4. 気軽に考えていたが思った以上に治療経過がつらかった。

これはいつも難しいと痛感していることですが、こちら医療従事者の常識と患者さんの感覚とにズレが生じることが多々あります。注射の痛みが想像以上につらかった、術中は意識があると言われていたのに眠らされてしまって何をされたか覚えていない、など、医療サイドにとっては当たり前のことや、痛みを感じさせないように工夫をしたことが、理解されずに不満を生むことがあります。コミュニケーションの難しさと重要性を痛感しております。

5. かなり待たされた。忙しい中でも丁寧に対応して欲しい。治療費が高かった。

保険適応レーザー治療の選択肢があり、かつ他に下肢静脈瘤のレーザー治療を行う医療機関も複数ある中で、当院の2000レーザー治療を選択していただいた方々に対して、価格に見合うと感じていただけるよう、合理的かつ丁寧な対応を心掛けていきたいと考えています。

今後さらなる満足度向上を目指して努力していく所存です。

診療経過中にご不安、疑問点のある場合は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

平成24年4月
北青山Dクリニック 院長 阿保義久