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新型コロナウイルス予防接種を受けるにあたってのヒント


2021.04.20 北青山D.CLINIC 院長 阿保義久



はじめに

東京都渋谷区では、この4月17日より医療従事者に対して新型コロナウイルスワクチン接種が開始されました。

個人的には、新型コロナ感染制御(感染抑制、発症抑制、重症化抑制)の視点で本ワクチンの有効性は高いと判断していますが、安全性確認の点では科学的に十分ではないと感じており、ADE(抗体依存性感染増強)に関する検証も疑問は残ることから、特に日本国内ではコロナ死亡がゼロである世代において本ワクチン接種は慎重にすべきと判断しています。科学的見地からのリスクベネフイットの観点では、欧米のように新型コロナ(SARS-CoV-2)ウイルスにより甚大な超過死亡が出ているわけではない日本(超過死亡はむしろマイナス)は、そもそもワクチン接種が必要かどうかについての議論もあります。

ただし、コロナ禍における国内の空気が尋常ではないことから、この空気を浄化するためにも我々医療従事者は社会的視点でワクチン接種を受領する立場にあると判断しています。

そのような中で、我が医療機関のスタッフからも本ワクチンの接種に関して不安を感じると言う声が少なくありませんでした。国内で現在進められているファイザー社のワクチンは国際的に一定の評価があるものの、特に2回目の接種後に、発熱、頭痛、消化器症状、倦怠感など生活制限を来すほどの副作用の発現が多々報告されています。そのようなことを受けて、今回この予防接種を受けるに当たって確認しておくべき情報を同僚達に共有しました。皆様においても考えるヒントになればと、その内容シェアいたします。

本稿の内容
1. スタッフ諸君へ
2. ワクチン接種リスク(2021年4月15日現在の情報)
3. インフルエンザワクチン接種リスクとの比較
4. ワクチン接種が進む国々の感染者数・死亡者数の推移
5. スウェーデンの状況
6. ワクチン1回のみの接種で十分?



1. スタッフ諸君へ

医療関係者として少なくとも確認しておくべきコロナワクチン接種にあたっての情報です。接種自体は極めてローリスクですがゼロリスクではありません。
私は、ワクチン接種を今後当院で希望する方々に不安を感じさせずにストレスなく接種を受けていただけるよう、自らは予定通り予防接種を受けますが、スタッフ皆の接種を必ずしも強制はしません。 ただし、以下の情報において、陽性率、死亡率、致死率は一般人の集計であり、医療従事者はもう少し高くなると思われます。皆の冷静な判断と行動を期待します。

2. ワクチン接種リスク(2021年4月15日現在の情報)

日本でワクチン接種した医療従事者概算
67万人
うちワクチン接種1-2週間の死亡者
6人
医療従事者ワクチン接種死亡率 
0.0009%

2020年 国内コロナ動向
陽性率(概算)
25万人/1億2千万
=0.21 %
死亡率
5千人/1億2千万人
=0.0042 %
致死率
30代未満 0 %
40代   0.1%
50代   0.3%(男0.4 女0.1)
60代   1.4%(男1.9 女0.6)
70代   4.5%(男6.3 女2.7)
80代以上 12.3%(男17.0 女9.5)

参考:新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)


ちなみに
ファイザーワクチン感染抑止率 約94%



3. インフルエンザワクチン接種リスクとの比較

因果関係ははっきりしていないですが接種1週間以内にくも膜下出血などが見られています。
(出典:厚生労働省)新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要

発生率は低いと言えますが、例えばインフルエンザなど他のワクチン接種後と比較、認識はしておくべきと考えます。
(出典:薬事日報)【新型インフルワクチンの副反応】接種との関連

この情報から、接種数=接種者数
と考えると
インフルエンザワクチン接種死亡率は
0.0006%、
皆2回接種と仮定して
接種者数を半分とすると
同0.001%
今回のコロナワクチンと比較して大差はないと言えます。



4.ワクチン接種が進む国々の感染者数・死亡者数の推移

The Economist に成人のコロナワクチン接種動向が載っていました。
(出典:The Economist)成人のコロナワクチン接種動向
小国のブータンやセーシェルの接種動向に注目した記事ですが、イスラエル、英国、米国の順で、接種が進んでいることがわかります。


worldometerを見ると確かにイスラエル、英、米は、感染者数、死亡数とも制御されつつあるように見えます。
もうしばらく網羅的に見る必要はありますが、変異株うんぬん抜きにしてワクチン接種がコロナ感染制御に繋がる可能性大に見えます。
(出典:worldometer)イスラエル
(出典:worldometer)英国
(出典:worldometer)米国


5.スウェーデンの状況

因みにスウェーデンは、接種率がまだ低いですが、
感染者は制御されないものの、死者数は収束しているように見えます。
(出典:worldometer)スウェーデン
どう対策すべきだったかについての結論を出せるのはコロナが終息してからになるでしょうが、時々、分析・考察を重ねることが大切かと感じます。


<参考資料> 各国のワクチン接種動向
(出典:worldometer)新型コロナウイルス ワクチン 統計情報 - Google 検索



6. ワクチン1回のみの接種で十分?

2021.4.22付けのNEJMに、コロナ/ファイザーワクチン1回接種のみの発症抑止率について報告がありました。被験者数は約4万人、一回接種のみで2週間後92.6%感染が抑えられるとのこと。二回接種の94.8%と遜色ありません。免疫の持続期間は二回接種の方が長くなるでしょうが、ワクチン確保がままならなかったり、アレルギー反応が不安視されたりする場合は、一回接種の運用も要検討ですね。
(出典:NEJM)Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine



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