再生医療(幹細胞治療)|どこで受けるか-クリニック選び6つの確認ポイント【北青山D.CLINIC】
再生医療クリニックの選び方 ― 医療機関に尋ねてほしい6つの質問
選ぶ基準は6つ。細胞の質の基準、届出の範囲、培養の場所、投与経路、実績の開示、第三者の検証です。同じ質問を、どの医療機関にもしてみてください。
幹細胞治療を提供する医療機関は、厚生労働省の集計で第二種提供計画2,463件(2026年6月30日現在)まで増えました。選ぶときに確かめてほしいのは6つ――細胞の質の基準、届出の範囲、培養の場所、投与経路の選択肢、実績と安全性の開示、第三者の検証です。このページでは、それぞれに対する当院の答えを、比較のための表現を使わずに事実だけで示します。
このページで分かること
- 6つの質問と、それぞれを確認する方法(厚生労働省のサイトなど)
- 各質問に対する当院の回答(数値・出典つき)
- 「医療機関を選ぶ」という考え方
| 尋ねること | 確認の仕方 |
|---|---|
| 1細胞の「質」の基準を示していますか | 継代回数・培養期間の基準を答えられるか |
| 2どの疾患で、どの範囲まで届け出ていますか | 厚生労働省のサイトで医療機関名から確認できる |
| 3細胞をどこで培養していますか | 院内培養か外部委託か、輸送工程の有無 |
| 4投与経路に選択肢がありますか | 点滴・局所以外の経路の可否と、実際の実績 |
| 5実績と安全性を数字で開示していますか | 総数だけでなく、有害事象の内訳・追跡期間まで |
| 6第三者の検証を受けていますか | 自院の成績を査読付きの学術誌に発表しているか |
質問1:細胞の「質」の基準を示していますか
確認の仕方「○億個保証」のような数の訴求ではなく、継代回数・培養期間の基準を答えられるかを確認してください。
当院の回答継代3〜5回以内、培養3〜4週間以内、投与細胞数5千万〜2億個(7年間の平均約1.15億個/回)。数は保証しません。培養工程では、間葉系幹細胞に特有の陽性・陰性マーカーの発現を指標とした評価体制を確保し、必要時・ご希望時にフローサイトメーターで定量解析します。
質問2:どの疾患で、どの範囲まで届け出ていますか
確認の仕方届出済みの計画は、厚生労働省のサイト(e-再生医療)で医療機関名から誰でも確認できます。ご自身の疾患が届け出られているかを見てください。
当院の回答第二種再生医療等提供計画23件・15疾患(慢性疼痛、動脈硬化症、認知機能障害、運動器障害、神経変性疾患、心不全、慢性肺疾患、慢性腎臓病、肝機能障害、炎症性腸疾患、加齢による機能低下、糖尿病、不妊症、脱毛症、動脈瘤)。審査は、2018年に設立した当院の特定認定再生医療等委員会(委員会番号 NA8170004/東京大学 松田浩一教授ら院外の専門家が参画)で行っています。提供開始後は、再生医療等安全性確保法に基づき年1回の定期報告を実施し、実施状況・安全性・有効性を公表しています。
▶ 届出された再生医療等提供計画(治療)の一覧 第二種(厚生労働省 e-再生医療)
▶ 認定再生医療等委員会の一覧(厚生労働省 e-再生医療)
▶ 北青山Dクリニック特定認定再生医療等委員会 審査履歴・定期報告(厚生労働省 e-再生医療)
※参考:「特定認定再生医療等委員会」とは(厚生労働省)
質問3:細胞をどこで培養していますか
確認の仕方院内で培養しているか、外部に委託しているかを確認してください。外部委託の場合は、採取した組織と培養後の細胞を輸送する工程が加わります。どちらであっても、法に基づく許可施設で製造されていれば問題はありません。製造基準を誰が管理しているかも併せてお尋ねください。
当院の回答院内6階の第1CPC(施設番号 FC3210045、2018年開設)と、隣接ビルの第2CPC(ARK WISE 細胞培養加工施設、施設番号 FA3250001、2025年9月に特定細胞加工物製造の許可取得)の2施設で、細胞培養加工士が常駐して培養しています。組織採取から幹細胞の分離操作まで、および培養増殖した細胞の回収から投与までの時間が短く済みます。培養した細胞は-196℃の凍結保管施設で管理し、追加投与の際に拡大培養して用います。2施設体制により、治療待機時間の短縮と設備の冗長化を図っています。

▲細胞培養加工士による細胞チェック

▲細胞を超低温で長期保管可能な液体窒素(−196℃)

▲第1細胞培養加工施設(CPC)施設番号:FC3210045

▲第2細胞培養加工施設(CPC)施設番号:FA3250001
- 幹細胞治療:当院のこだわり1(院内CPC/ショート動画) 細胞を外部に運ばず院内で培養することの意味を、院長が短時間で解説します。
質問4:投与経路に選択肢がありますか
確認の仕方点滴と局所注射に加えて、髄腔内投与や動脈カテーテル投与が選べるか。そして、実際に行った実績があるかを確認してください。
当院の回答点滴・局所(Cアーム/X線透視誘導下の椎間板内・脊椎周囲への投与を含む)・髄腔内・動脈カテーテルの4経路です。2,212回のうち、点滴のみ1,380回(345名)、局所投与を含む施術469回(137名)、髄腔内投与を含む施術313回(106名)、動脈カテーテル投与25回(9名)。投与経路の変更や併用による追加費用はありません。
- 幹細胞投与ルート(点滴・局所注射・髄腔内・動脈カテーテル/ショート動画) 4つの投与経路の違いと、標的臓器に応じた使い分けを解説します。
- 幹細胞治療:当院のこだわり3(CPC・カテーテル投与・髄腔内投与/ショート動画) 動脈カテーテル投与と髄腔内投与を用意している理由を解説します。
質問5:実績と安全性を数字で開示していますか
確認の仕方「累計○万例」という総数だけでなく、有害事象の内訳、追跡期間、継続率まで公開しているかを確認してください。
当院の回答449名・2,212回・553.5人年で重篤有害事象0件。発熱5.3%、血圧上昇14.0%(いずれも一過性)、髄腔内投与後の一過性腰痛・下肢痛6件、くも膜嚢胞1件、疾患別の継続治療率78〜90.7%。詳細はデータページに表で公開しています。
数字の読み方
重篤有害事象0件は「2,212回の観察で発生しなかった」という事実であり、リスクがゼロであることを意味しません。継続治療率は患者さんが継続を選択した割合であり、効果を示す指標ではありません。
- 再生医療の安全性についての検証(有害事象発生数/ショート動画・2026年最新データ) 報告された有害事象の種類と発生数を、院長が短時間で解説します。
質問6:第三者の検証を受けていますか
確認の仕方自院の成績を、査読付きの学術誌に発表しているかを確認してください。
当院の回答国際学術誌 Stem Cell Research & Therapy(Springer Nature/BMC発行、査読制・オープンアクセス)に、単施設レジストリとして査読を経て採択・受理されました。2026年7月、早期公開版(Article in Press)が公開されています(正式版の公開は2026年後半見込みです)。疼痛領域の続報も国際誌に投稿中です。採択は第三者の査読を受けたことを示すもので、治療効果を証明するものではありません。
▶ 早期公開版(Article in Press)を読む(doi:10.1186/s13287-026-05213-z)
この6つを、医療機関に尋ねてみてください
これらの問いに具体的な数字と根拠で答えられるかどうかを確認することが、再生医療を安全に受けるうえでのポイントだと考えています。当院の答えが唯一の正解というわけではありません。疾患・目標・安全性の要件によって、適した選択は変わります。カウンセリングの場でしっかりとご確認ください。
治療そのものについてのご質問は、よくある質問にもまとめています。
- 再生医療の光と影(ショート動画) 保険診療を補完する再生医療の価値と、営利を優先する医療機関が増えている現状の両面を解説します。
- 再生医療の光:保険診療を補完する再生医療(ショート動画) 既存の保険診療では対応が難しい領域を、再生医療がどう補うかを解説します。
- 再生医療の影:営利至上の医療機関台頭(ショート動画) 医療機関が急増するなかで、患者さんが注意すべき点を解説します。
- 北青山D.CLINICの再生医療まとめ(ショート動画) 当院の体制と考え方を短時間でまとめています。
よくある質問
| Q&A |
|---|
| Q. 届出件数が多い医療機関のほうが良いのですか A. 件数は届け出た疾患・投与法の範囲を示すもので、優劣の指標ではありません。ご自身の疾患が届け出られているかを確認してください。 |
| Q. 院内CPCがないと危険ですか A. 外部委託でも、法に基づく許可施設で製造されていれば違法ではありません。輸送や待ち時間が細胞に与える影響と、製造基準を誰が管理しているかを確認してください。 |
| Q. 論文があれば効果は証明されていますか A. 第三者の査読を受けているという意味で、開示の姿勢を判断する材料になります。当院の現時点での論文は観察研究を主としており、効果を証明したものではありません。 |
| Q. 費用が高い医療機関ほど質が高いのですか A. 費用と細胞の質は直結しません。培養の方法(院内か外部委託か)、培地の種類、投与経路の追加費用の有無など、費用の構成を確認してください。当院は投与経路・投与部位数による追加費用をいただいていません。 |
| Q. カウンセリングで、これらを全部聞いてもよいのですか A. どうぞお尋ねください。継代回数・培養期間・培養の場所・届出の範囲は、いずれも医療機関が把握している事実です。当院では治療の説明時にお伝えしています。 |
出典・関連ページ
出典
- 厚生労働省「再生医療等安全性確保法の施行状況」令和8年6月30日現在
- 厚生労働省 e-再生医療(届出計画・認定委員会の一覧、審査履歴)(委員会番号 NA8170004)
- 医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)(厚生労働省、令和6年9月13日最終改正)
- 再生医療等の安全性の確保等に関する法律
- Abo Y. Real-world safety profile of repeated outpatient autologous adipose-derived mesenchymal stromal cell therapy. Stem Cell Res Ther. 2026(採択・早期公開版). doi:10.1186/s13287-026-05213-z