がん遺伝子治療とは

がん遺伝子治療とは

当院のがん遺伝子治療「CDC6 RNAi 療法」は、がん細胞を外部から攻撃して殺すのではなく、がん細胞内部に侵入してその無限増殖のシステムを破壊し、がん細胞を老化や自殺に導くという治療設計に基づいています。 正常細胞にダメージを与えない治療メカニズムであり、さしたる副作用がないことが強みの一つです。 また、他の治療に干渉しないため、手術や化学療法、放射線治療、免疫療法などとの併用も可能です。一般的に化学療法は、治療を継続することにより毒性の蓄積や治療耐性が生じるため長期間治療を継続することはできませんが、本治療は治療耐性がないので長期治療も可能です。

有効な治療法がないと診断された末期がんの患者様を対象にしたがん遺伝子治療「CDC6 RNAi 療法」は、現在2000件以上の治療実績があります。本治療が標準治療を補完することにより、治療成績の更なる向上が期待できるだけでなく、他臓器に転移を来したステージ4の進行がん、難治がんにおいても、病状が改善し通常の生活を取り戻せたという症例が増えてきました。既存の治療法では治癒が難しい「スキルス胃がん」「膵臓がん」「転移がん」「再発がん」に対しても今までの常識を超えた治療成果を経験することがあります。

副作用がほとんどないことから、がん闘病中の方だけでなく、再発・発症予防を目的とした治療としても今後さらに進化を遂げることが見込まれます。

このようにがん遺伝子治療「CDC6 RNAi 療法」は、これからの革新的な医療として大変期待できるものですが、弱点のない奇跡の治療ではありません。私たちがこの治療を高く評価しているのは、相当にがんが進行し大きな不安に苛まれている患者様が、副作用に苦しむことなく、生活の質下げることなく、症状の改善を期して治療を送ることが可能であるということです。末期がんの方でも、生き抜くことを目指して選択できる治療として非常に貴重なものだと評価しています。それこそが、本治療を「尊厳あるがん治療」と表現できる理由と考えています。

がん遺伝子治療の特徴

①入院不要の日帰り治療

外来通院管理での治療になります。日常生活やお仕事にできるだけ支障をきたさないように配慮をした治療プランニングが可能です

②激しい副作用がない

一過性の軽度な発熱、倦怠感などが発生することがありますが、激しい副作用がないことが強みです。治療を受けることで生活の質を損ねることはほとんどありません。

③がん細胞内に遺伝子製剤を送達する能力が高いベクターを用いている

遺伝子製剤をがん細胞の中に運びこむベクター(運び屋)としてリコンビナントレンチウイルスを採択しています。遺伝子治療の効果はこのベクターの力に大きく影響されます。現存のベクターの中で最も強力に遺伝子発現すると評価されたものを用いています。

④がんの根源的な性質を消去する治療設計

細胞分裂の開始に必要なライセンシングファクターを治療ターゲットにしていることから、がん細胞の無限増殖を根源的に止める可能性を秘めています。

⑤他のがん治療と併用可能

手術、放射線治療、化学療法、免疫療法などとの相互干渉がありません。治療効果をより高めるために他のがん治療と併用することも可能です。

⑥標準治療の適応がない状態でも治療が可能

標準治療の適応がないと判断されたBSCの方に対しても提供が可能です。劇的な回復を果たすこともあり、がんを完全に駆逐できなくとも、がんと共存しながら生活を維持することを目指せます。

⑦がんの再発を抑える・がんの発症予防としても期待できる

がん治療後、再発が不安な患者さんに予防医療として活用していただくことが可能です。また、リキッドバイオプシー等の高感度の検査で前がん状態が疑われる方、親族にがん発症者が多い方、不規則で不健康な生活習慣に陥っている方など、がん発症リスクが大きいことが気になる方も本治療を選択していただけます。

がんの治療に取り組むうえでお困りの方、ご不安を抱えておられる方は、是非ご相談下さい。

知っておきたいがん発生のメカニズム

細胞ががん化してしまうのは遺伝子の異常が原因。
誰でもなってしまう可能性があります。

がん遺伝子の発現

正常な細胞

遺伝子が傷ついた
細胞が発生

異常細胞の増殖

がん化した細胞に

CDC6 RNAi 治療の仕組み

がん細胞の中には正常細胞には見られないほど大量のCDC6タンパクが存在しており、細胞分裂が大きいがんほど、その量が多いことが分かっています。CDC6は細胞が分裂する際に必須の因子で、がん細胞はその内部に、これが大量に存在していることから、無限に増殖して周囲の正常組織を侵食するという厄介な性質をもつとされています。CDC6 RNAi 治療は、RNA干渉(CDC6 をつくる遺伝子システムを破壊する)によりこのCDC6タンパクを消去し、がん細胞の悪い性質(無限増殖能)を取り除く治療です。

これに加えて、当院の遺伝子治療においては「がん抑制遺伝子の送達」も同時に実施しています。がん抑制遺伝子は、異常遺伝子が発生しても正常細胞ががん細胞に変化するのを抑える働きがありますが、多くのがんでは複数のがん抑制遺伝子が不活性化しているのです。本遺伝子治療においては、「がん遺伝子の発現による無限増殖を抑える」ことに加えて「がん抑制遺伝子により正常細胞のがん化を抑える」という2つの効果をもつ製剤を投与します。

がんの局在する場所によって、遺伝子製剤の投与法は、点滴、局所注射、経カテーテル的投与、経内視鏡的投与、胸腔内注射、腹腔内注射を選択して、合理的にがん細胞に製剤が届くように工夫します。正常細胞にダメージが加わらないので、大きな副作用はありません。

がん抑止遺伝子の不活性化

通常

不活性化

通常は、がん遺伝子が発現しても正常細胞のがん化を防ぐ「がん抑制遺伝子」が働いて、がんへの進展を抑えています。がん抑制遺伝子が不活性化するとその抑制機能がなくなって、がん化が進行してしまいます。

がん遺伝子を
不活化する
遺伝子製剤

がん抑制
遺伝子

動画解説へのページリンク

  1. 第1話 ①日本のがんの現状
  2. 第2話 ②これからのがん治療 期待と課題
  3. 第3話 ③遺伝子治療とは
  4. 第4話 ④尊厳あるがん治療・CDC6 RNAi 治療
  5. 第5話 ⑤CDC6 RNAi 治療経過
  6. 第6話 ⑥CDC6 RNAi 治療実績・展望
  7. 「動画でみる 尊厳あるがん治療」(北青山D.CLINIC公式YouTube)
  8. 「がん遺伝子治療のメカニズム」(北青山D.CLINIC公式YouTube)
  9. 「遺伝子治療 / RNA干渉 が選ばれる理由」(北青山D.CLINIC公式YouTube)
  10. 「がん遺伝子治療(RNA干渉療法) 実際の症例」(北青山D.CLINIC公式YouTube)
  11. 「がんの遺伝子治療はなぜ必要なのか」(北青山D.CLINIC公式YouTube)
  12. 「遺伝子・ウイルスによる先端がん治療」(北青山D.CLINIC公式YouTube)
  13. 「がん予防としての遺伝子医療」(北青山D.CLINIC公式YouTube)