標準治療と併用するがん遺伝子治療

現在の治療にさらに有効な治療を付加したい方

「現在、化学療法や放射線加療中だが、さらに効果が期待できる治療を付加することで、がんにしっかりと打ち克ちたい。」そのような思いから、既にがん治療を受けられている方が「がん遺伝子治療」を併用することも可能です。

標準治療である手術、化学療法、放射線治療や、免疫療法などとの併用を希望される方は実際少なくありません。これら標準治療と適切に併用することで相乗効果が期待でき、治療成績の向上に繋がった例をしばしば経験しています。

なぜ併用できる?

がん遺伝子治療 「CDC6 RNAi治療」は、RNA干渉という新しい治療メカニズムを背景としてそれ自体に副作用や他の治療との相互作用がありません。すなわち、手術、放射線治療、化学療法、免疫療法等に対する付加治療、補完治療として併用することが可能です。

胃がん、大腸がん、肺がんなど固形がんの根治を保証できる治療として手術を超える治療法はありません。しかし、手術による根治切除ができない状態でがんが発見される患者さんも少なくはなく、そのような場合は、治療法として化学療法、放射線療法、免疫療法などが選択されます。そしてこれらの治療は「がんを殺して消し去る」ことを目指す設計になっているため、正常な組織や細胞まで治療により障害を受けることが避けられません。それに対し、がん遺伝子治療「CDC6 RNAi 治療」は、がんの元凶である悪い性質をなくし「がん細胞を正常化させる」ことを目指したものです。それにより、がんの根源的性質である無限増殖能を奪って、がん細胞の分裂停止や自殺を促します。そのような点から、今までのがんに対するアプローチとは全く異なる、がん発生の根本部分の制御を目指した治療法といえます。

併用した症例の紹介

【がん遺伝子治療】症例 60代女性 スキルス胃がん

2019年1月、スキルス胃がん(ステージ4)の診断、腹膜播種が確認され、即日SOX療法を開始。当初は吐き気が辛かったが、その後副作用は落ち着いた。同2月に、診療情報提供書を持参され当院を受診。遺伝子治療を平行して行いたいとご希望があり、2019年2月~2020年12月(1年10カ月)で計16回の治療。化学療法に併用して遺伝子治療を実施し、腹膜播種巣がほぼ消失。胃の主病巣及びリンパ節転移は縮小傾向で安定。ステージ4のスキルス胃がんが治療開始後3年以上安定した状態で経過した。

【がん遺伝子治療】症例 30代女性 乳がん(肺転移、腋窩リンパ節転移再発)

他院で乳がん手術後、肺転移。ホルモン療法で改善が乏しく、2009年12月当院でがん遺伝子治療を追加したいとのこと。化学療法を補完する立場で遺伝子治療を実施。 2009年12月~現在まで継続中(13年間)。遺伝子治療開始により肺転移巣は縮小してほぼ消失。その後は、腋下リンパ節に再発を来したが、改めて遺伝子治療を集中的に実施したところがんは消失。以降、半年から1年に1回の頻度で治療継続し再発を予防している。

【がん遺伝子治療】症例 60代男性 肺がん

2020年4月大学病院で肺がん(リンパ節、右副腎、骨転移)の診断、大学病院で分子標的薬の投薬開始。標準治療(分子標的薬)を補完する立場として、遺伝子治療を投薬前から開始。約3か月で10回投与後のCT検査結果ではがんは縮小傾向にあり、腫瘍マーカーも正常値内に入ってきたので、頻度を落としがん遺伝子治療を更に1年1か月間継続。

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