がん遺伝子治療(CDC6 RNAi 療法)の説明

北青山Dクリニックでは「RNA干渉」によるがん遺伝子治療(CDC6 RNAi療法)を提供しています。 現在、2000件以上の治療実績があり、がん遺伝子治療(CDC6 RNAi 療法)が標準治療を補完することにより、治療成績の更なる向上が期待できるだけでなく、他臓器に転移を来したステージ4の進行がん、難治がんにおいても、病状が改善し通常の生活を取り戻せたという症例が増えてきました。また、副作用がほとんどなく、正常細胞にダメージを与えず、がん発生をおさえる効果も望めることから、がん闘病中の方だけでなく、再発・発症予防としても提供しています。

治療対象となる事例
    ◆がん治療中の方
  • 標準治療適応外、もしくは標準治療の負担が大きいために標準治療の適応がない進行がんの治療を希望する患者さん
  • 標準治療と併用してがんに対する治療効果をより高めたい患者さん


  • ◆がんの再発を予防したい方
  • 標準治療後にがんの再発を予防するための治療を希望する患者さん


  • ◆がん発症予防をしたい方
  • RNA検査(リキッドバイオプシー)等でがんの存在が疑われたものの標準治療では適切な治療が選択できないレベルの方で何らかの治療を希望する患者さん

がん遺伝子治療(CDC6 RNAi 治療)について

CDC6 RNAi 治療の仕組み

がん細胞の中には正常細胞には見られないほど大量のCDC6タンパクが存在しており、細胞分裂が大きいがんほど、その量が多いことが分かっています。このCDC6タンパクをRNA干渉(CDC6 RNAi をベクターに搭載して送達する)により消去し、がん細胞の悪い性質(無限増殖能、浸潤能など)を取り除くことを目指す治療です。
点滴や局所注射などで実施でき、体に大きな負担がかからないため、日帰りで治療を行うことが可能です。

当院での治療例

乳がん

50〜60歳・女性
遺伝子治療を受け始めてから今年で12年目になる患者さんです。日本で初めてこの治療を受けた患者さんとも言えます。2006年、右乳腺のしこりと痛みを感じて地元の病院を受診しました。右乳腺の4分の1が赤く腫れ上がった炎症性の乳がんで、右の脇にもしこり(リンパ節転移)が複数確認されステージ3bと診断されました。その病院での治療が遅れたことに不信感を持ち、当院での遺伝子治療を選択しました。現在も定期的に通院して治療を受けています。ステージ3bの進行がんを遺伝子治療のみで12年にわたってコントロールしてきた極めて貴重なケースです。

この他にも、スキルス胃がん、乳がん、S状結腸がん、悪性繊維性組織球症、肺がん、膀胱がんなどの症例を動画で紹介しています。

治療の流れ

  • 01
    診療予約
    お電話03-5411-3555(予約受付時間:月~土 9:30~18:00)または、お問い合わせフォームからのご予約・ご相談も承っております。
  • 02
    初診(診療・カウンセリング)
    今までの治療情報(診療情報提供書、画像データなど)があればご持参ください。
    原則として、ご家族や保護者の方も同席していただきます。
    医療情報を総合的に判断して治療プランを決定します。
    所要時間は約1時間です。
    ※初診カウンセリング料は、5,500円(税込)となります。
    ※治療費用は、都度治療を行った際に頂戴しております。
  • 03
    治療
    状態に応じてカスタマイズした治療を提供します。
    個室ベッドを準備しています。在院時間は3~6時間程度です。

治療方法

がんの発生部位や大きさによって異なります。
主として、点滴・皮膚的注射・経内視鏡的注射・カテーテル治療などが実施されます。
一時的に発熱や倦怠感などが発生することがあります。 日帰り外来治療となります。

費用

がんの種類によって、使う薬剤の量が異なります。末期がんの方に対して1回で使用する薬剤の量は一般的には5~20単位です。
1週間に1~2回の頻度で治療を実施し、効果を確認しながら投与量を決定していきます。
患者様の状態に合わせた治療を行いますので、その当日の治療分の費用をいいただくという形をとっております。

薬剤量 5単位 302,500円(税込)
薬剤量 10単位 467,500円(税込)
薬剤量 20単位 797,500円(税込)

実際の治療費を症例と共に紹介しています。

その他

  • 保険適用と民間の
    がん保険について
    当治療法はまだ新しい治療法であるために公的保険ではカバーされておらず、自費診療となります。しかしながら、民間のがん保険・医療保険(生命保険の特約を含む)では自費診療であっても給付金がおりる保険も出ているようです。ご加入の保険会社にお問い合わせてください。
  • 医療費控除について
    確定申告時に1年間に支払った医療費を申告することで、所得税や住民税の負担が減る制度を利用できます。お支払いいただく治療費だけでなく、当院までの交通費も含めて申告することができますので、領収書などは大切に保管ください。
    <還付例>所得400万円で200万円の治療費がかかった場合、57万円の還付・減税
    ※詳細は最寄りの税務署や国税局の相談窓口にお問い合わせください。