再生医療(幹細胞治療)|治療のご案内 【北青山D.CLINIC】(東京・表参道)

北青山D.CLINIC 再生医療 北青山D.CLINIC 再生医療
  • 2019年より提供開始
    治療件数
    2,268
    (期間:2019年3月~2026年1月)

1.再生医療(幹細胞治療)とは 治療の仕組みと効果

再生医療(幹細胞治療)とは、患者自身の脂肪から採取した間葉系幹細胞を培養・増殖させ、損傷した組織や臓器の修復を促す治療法です。これまでの治療法では改善が困難である難治性疾患に対する治療法としても新たな治療の選択肢として大変期待されており、臨床研究が盛んにおこなわれています。

幹細胞が持つ能力「自己複製能」と「分化能」

幹細胞は、失われた細胞を補い身体の恒常性を維持するとともに、組織の修復・再生を担う重要な細胞であり、「自己複製能」と「分化能」という2つの能力を持っています。私たちの身体は約37兆個の細胞で構成され、日々約200億個の細胞が寿命を迎えて入れ替わっています。こうした細胞の補充や、ダメージを受けた組織の回復において中心的な役割を果たすのが幹細胞です。幹細胞の主な能力は以下の2つです。

  • 自己複製能: 自分と同じ能力を持つ細胞を分裂して作り出す能力
  • 分化能: 別の種類の細胞(血管、神経、筋肉など)へと変化する能力

これらの働きにより、幹細胞は体内環境の維持と修復の両面で重要な役割を担っています。

脂肪由来の幹細胞が実際に神経芽細胞や軟骨細胞に分化した顕微鏡写真 【上写真】北青山D.CLINICのCPCで培養した幹細胞が実際に神経芽細胞および軟骨細胞に分化した顕微鏡写真

「パラクライン効果」を中心とした治療メカニズム

幹細胞治療の主な作用メカニズムは、幹細胞が周囲に放出する多彩な生理活性物質によって、体内にもともと備わっている修復力を引き出す「パラクライン効果」にあると考えられています。かつては「幹細胞が損傷部位に集まり(ホーミング)、その組織に分化して置き換わる」という説明が中心でしたが、近年の研究により、これらは作用の一部を担うものの、治療効果の中心はパラクライン効果にあることが明らかになってきました。

1. パラクライン効果: 周囲の細胞に働きかけ、修復を促す(主要な機序)

投与された幹細胞は、自らが組織に置き換わるのではなく、周囲の細胞に働きかけるさまざまな物質を放出することで、治療効果を発揮します。この「パラクライン効果」が、現在、幹細胞治療の主要な作用機序と考えられています。主に以下の働きが複合的に作用します。

  1. 抗炎症・栄養因子などの放出
    間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell: MSC)は、サイトカインや増殖因子に加え、「エクソソーム(Exosome)」と呼ばれる微小な小胞を分泌します。この中にはmiRNAなどの情報伝達分子が含まれており、免疫系の調整、抗炎症、抗酸化、抗アポトーシス(細胞死の抑制)など、多岐にわたる修復・改善効果を周囲の細胞に引き起こすとされています。近年の研究では、間葉系幹細胞が分泌するエクソソームそのものが、さまざまな疾患に対して修復・改善効果を発揮する可能性が注目されています。
  2. 既存の組織細胞の活性化
    投与された幹細胞は、元々体に備わっている組織細胞や、その場に存在する幹細胞・前駆細胞を刺激・活性化させます。これにより、傷ついた組織が自らの力で修復・再生へと向かうプロセスが促されます。
  3. 血管新生・免疫調整の促進
    放出された成長因子は、新しい血管の形成(血管新生)を促し、組織への酸素・栄養の供給を改善します。また、過剰な免疫・炎症反応を穏やかに整えることで、修復に適した環境をつくり出します。

これらの作用は、幹細胞が長期間生き残ることを必ずしも必要とせず、短期間でも周囲の修復環境を大きく変えることで、その後の組織修復効果が数か月にわたって持続すると考えられています。

2. ホーミング: 損傷部位へ移動する性質(補助的な働き)

幹細胞には、体内を循環しながら、損傷部位から発せられるシグナル(サイトカインなど)を察知し、その部位へ移動する「ホーミング」と呼ばれる性質があることが知られています。

ただし、近年の研究では、静脈から全身に投与した場合、標的とする組織へ実際に到達する幹細胞の割合は限られることが分かってきました。

そのため当院では、ホーミングのみに頼るのではなく、後述するように、標的とする臓器に応じて投与経路(送達法)を選択・最適化することで、幹細胞を必要な場所へより確実に届ける工夫を行っています。

3. 分化能: 組織へ分化する能力(限定的な寄与)

間葉系幹細胞は、軟骨・骨・血管などの複数の細胞へ分化する能力を持っています。この能力は、特に関節内などへ直接投与した場合に、長期的な組織修復へ寄与する可能性が示唆されています。

一方で、投与された幹細胞が体内で長く生き残り、分化して組織を「置き換える」割合は限定的であることも、近年の研究で示されています。そのため当院では、分化による組織の直接的な再建を治療効果の中心とは位置づけず、あくまでパラクライン効果を主軸として説明しています。

※投与経路(送達法)の最適化について

前述のとおり、全身投与された幹細胞が標的組織へ到達する効率は、必ずしも高くありません。特に、静脈から投与された間葉系幹細胞は、その多く(報告により約50〜80%)が、まず肺の毛細血管に捕捉されること(肺の初回通過効果)が知られています。

当院では、この科学的知見を踏まえ、標的とする臓器・組織に応じて、以下のように投与経路を選択・組み合わせています。

  • 脳・神経系を標的とする場合:
    髄腔内投与(脳脊髄液を介して神経組織の近傍へ届け、肺での捕捉と血液脳関門を回避)
  • 全身の臓器を標的とする場合:
    経動脈投与(標的臓器を灌流する動脈から届け、肺の初回通過を回避して到達細胞数を最大化)
  • 関節・局所を標的とする場合:
    局所への直接注射(患部へ直接届け、全身に分散することによる損失を回避)
  • 全身への作用や肺を標的とする場合:
    経静脈投与(点滴)(腕の静脈などから点滴で投与する、最も体への負担が少ない方法)

幹細胞投与ルート(点滴・局所注射・髄腔内・動脈カテーテル)(ショート動画)

このように、「何を投与するか」だけでなく「どの経路から投与するか」を、疾患と標的に応じて最適化することが、幹細胞治療の効果と安全性を高めるうえで重要であると、当院は考えています。

注: 点滴(経静脈投与)の位置づけについて

幹細胞治療においては、点滴による経静脈投与が、身体への負担が少なく、繰り返し行いやすいという利点があり、幹細胞治療で広く用いられている基本的な投与方法になります。静脈投与された幹細胞の多くはまず肺に捕捉されますが、この特性は、目的によって「利点」にも「留意点」にもなります。

点滴が適している場合

全身性の炎症・免疫の調整を目的とする場合には、点滴による経静脈投与が合理的な選択肢となります。近年の研究では、肺に捕捉された幹細胞が放出する生理活性物質や、それを介した免疫細胞の働きの変化が、全身に作用して治療効果に寄与する可能性が示されています。つまり、幹細胞が特定の臓器に長くとどまらなくても、全身性の抗炎症・免疫調整という効果は期待できると考えられています。また、肺そのものを標的とする疾患では、肺への集積がむしろ有利に働きます。

点滴だけでは効率が下がる場合

一方で、脳・関節など「肺以外の特定の臓器・部位」に、より多くの幹細胞を届けたい場合には、点滴のみでは標的に到達する細胞数が限られます。このような場合に、当院では前述の髄腔内投与・経動脈投与・局所注射といった経路を選択・併用することで、送達効率を高めています。

当院では、患者さんの疾患・目的・全身状態を総合的に評価したうえで、点滴による経静脈投与を基本としながら、必要に応じて他の投与経路を組み合わせて治療を提供しています。「何を投与するか」だけでなく「どの経路から投与するか」を、疾患と標的に応じて最適化することが、幹細胞治療の効果と安全性を高めるうえで重要です。

幹細胞のパラクライン効果とホーミング現象の仕組み図 【上図中の右図解】パラクライン効果によってサイトカイン、増殖因子、エクソソームなどを分泌し周囲の細胞に働きかける。【上図中の左図解】幹細胞はホーミング現象によって修復部位に集まる(補助的な働き)。
幹細胞は本当に「損傷部位に集まる」のか──ホーミング・分化の科学的真実と、当院の送達経路戦略(院長ブログ)

メリットとデメリット

再生医療は、体に負担のかからない低侵襲治療で大きな副作用のリスクがなく、様々な障害や疾患に対して効果が期待できる点でメリットの大きい医療技術と言えます。

メリット

  1. ご本人の組織から採取される細胞を用いるので、拒絶反応がありません。
  2. 細胞を採取する際も体に大きな傷をつける必要がないので、手術治療で避けられない出血、感染、疼痛のリスクが最小限で済みます。

デメリット

  1. 先端的な治療には避けられないことですが、十分なエビデンス(科学的根拠)が確立されていません。そのため、治療には試験的な要素を伴います。
  2. 医療財源の観点から全ての治療提供計画で保険適用になることは容易ではありません。
    ※重度の半月板損傷に対する幹細胞治療は保険承認が得られました。
    「セイビスカス®注」承認 ─当院で膝の幹細胞治療を検討されている患者さんへ(院長ブログ)

再生医療の光:保険診療を補完する再生医療(ショート動画)

再生医療の影:営利至上の医療機関台頭(ショート動画)

2.臨床に用いられる間葉系幹細胞の利点

幹細胞の種類

幹細胞は、その性質や由来によって大きく2つのタイプに分けられます。

  1. 多能性幹細胞(iPS細胞・ES細胞): 身体のあらゆる細胞に変化できる能力を持ちますが、現時点では臨床応用における発がんリスクの管理や倫理的課題が議論されています。

  2. 組織幹細胞(脂肪由来・骨髄由来などがあります): 組織幹細胞は特定の組織に存在する幹細胞で、決まった組織や臓器で特定の細胞に分化します。iPS細胞等と比べ発がんリスクが極めて低いことが特徴です。組織幹細胞の中でも脂肪組織由来の間葉系幹細胞は、当院をはじめとする多くの臨床現場で採用されています。脂肪組織は①局所麻酔下での低侵襲な採取が可能で、②脂肪・骨・軟骨への分化能に加えて、筋への分化能も持ち、③増殖能が強く、増殖に伴う老化の影響や分化能の低下が少ないのが特徴です。
iPS細胞・ES細胞・組織幹細胞の動向(学術情報等)

近年の幹細胞生物学は急速な技術発展に伴い難治性疾患に対する再生医療の具現化が大きく期待されています。特にiPS細胞は、2006年に発表された論文第一報からこの10年前後で特に日本では臨床応用のための研究が盛んに実施されています。一方、ヒトの組織内にも生涯を通じて維持される組織幹細胞の再生修復機能において、大きなポテンシャルがあることがわかってきました。すなわち、組織幹細胞には、限定的ではあるものの多分化能を有し、免疫系の制御・血管新生・抗炎症作用・抗酸化作用・組織修復作用など様々な治療につながる機能を有していることが昨今非常に注目されています。組織幹細胞は、人為的な脱分化の必要がなく、自家移植が可能で、iPS細胞に見られる癌化のリスクがありません。ES細胞で時に問われる倫理面での問題もないため、国内外で盛んに研究され、臨床応用が開始されています。厚労省は、平成26年11月「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」及び「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」を施行し、再生医療等の安全性の確保に関する手続きや細胞培養加工の外部委託のルール等を定めて、以来その管理・監視に注力しています。学術情報

幹細胞の種類 多能性幹細胞(iPS細胞・ES細胞)と組織幹細胞(間葉系幹細胞 他) 【図】幹細胞の種類 多能性幹細胞(iPS細胞・ES細胞)と組織幹細胞(間葉系幹細胞 他)

治療のメリット

当院では、間葉系幹細胞を用いた再生医療を行っています。間葉系幹細胞は、ES細胞やiPS細胞と比べて、以下の特徴があります。

  1. 自身の細胞を用いるため、移植による拒絶反応がない
  2. 腫瘍化のリスクが低い
  3. 採取が容易なため、患者さんの負担が少ない
  4. ES細胞のような倫理的問題がない
再生医療(幹細胞治療)のメリット図 再生医療(幹細胞治療)のメリット

治療の効果

間葉系幹細胞の働きとして、神経・脂肪・筋肉・骨・軟骨などに分化する能力を持ち、損傷した細胞や老化した細胞の修復が可能とされています。また、幹細胞からの分泌物は、周囲に拡散して近隣の細胞に直接作用することができ(パラクライン効果)、以下のような様々な治療効果が期待できます。これらの特徴を生かして、心血管疾患、自己免疫疾患、変形性関節症、アルツハイマー病など、様々な疾患に対して研究や治療が行われています。

  1. 免疫系の制御…免疫系を調節・抑制します。関節リウマチなどの自己免疫疾患に効果が期待できます。
  2. 血管新生…血管を新たに作って血行を改善します。動脈硬化症などに効果が期待できます。
  3. 抗炎症作用…関節炎、血管炎などの炎症を抑えます。
  4. 抗酸化作用…活性酸素を減少させ、細胞の老化を防ぎます。
  5. 組織修復作用…損傷したり機能不全となった組織の再生修復を助けます。
  6. 抗アポトーシス作用…細胞死の一種であるアポトーシス作用を防ぎます。
治療効果図 再生医療治療効果図 間葉系幹細胞の作用・効果について

治療の限界

間葉系幹細胞を用いた治療は、難治性疾患に対する有望な治療として大変期待されるものですが、現在、研究段階にある新しい方法であり、安全性や治療効果を保証する十分なエビデンスが得られていません。治療についての同意は、医師からの説明や、治療方法、期待される効果、予想される副作用などを十分にご理解いただいた上で行ってください。

治療の副作用・リスク

多くの研究機関や治療施設から、間葉系幹細胞による治療の副作用は軽度であり、適切に治療を遂行すれば、重篤な有害事象が生じるリスクは極めて低いことが報告されています。しかし、新しい治療には予期せぬ副作用が起こりうる可能性は否定できません。因果関係は確認されていませんが、他施設で再生医療の治療後に肺塞栓症が発症した事例があります。当院では、医師の管理の元、適切な点滴速度の選択、血中酸素飽和度のモニタリング、ヘパリン投与の併用など、肺血栓塞栓症の診断、治療、予防に関するガイドラインに準拠した管理体制を取り行い、有害事象の発生を起こさないように細心の注意を払っています。

【治療の各段階でのリスク】

  1. 採血時:穿刺部疼痛、皮下出血、神経障害
  2. 脂肪採取時:疼痛、感染、皮下出血、硬結、色素沈着
  3. 培養時:培養遅延、微生物汚染(コンタミネーション)
  4. 投与時:注射部痛、灼熱感、発熱、悪心、呼吸症状(血栓症)
  5. 治療後:症状回復遅延、治療効果不足

当院が採用している「脂肪由来間葉系幹細胞」の特徴

脂肪由来間葉系幹細胞は、他の組織由来の間葉系幹細胞と比較して、低リスクかつ簡便に用いることができ、増殖能が強く、増殖に伴う老化の影響や骨分化能の低下が少ないという優れた特徴を持っています。心筋梗塞や脳卒中の原因となる動脈硬化症、アルツハイマー病などの変性性脳神経疾患、変形性関節症、スポーツ外傷、慢性肺疾患、慢性腎疾患など、様々な疾患や障害に対して研究や治療が行われています。

再生医療(幹細胞治療)投与の流れ 再生医療(幹細胞治療)投与の流れ

院長による再生医療の症例紹介および解説

動画タイトル
(公開日)
時間
動画(公式YouTube)
治療成果と投与例
(2022年9月6日公開)
14分02秒

実際の培養方法・特長などを交えて解説。実例として、慢性疼痛、認知症、動脈硬化に対する治療成果と投与例についても紹介します。
まとめ
(2020年12月26日公開)
18分14秒

再生医療「脂肪由来 間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell: MSC)療法」の全体像を1本の動画で解説しています。
再生医療の全貌
(2022年2月15日公開)
51分23秒

PRP投与、培養上清液投与などにも言及し、当院で行っている再生医療(幹細胞投与)を詳しく解説しています。
超低温冷凍保管の意義効果
(2024年4月3日公開)
15分49秒

治療を行う中で超低温による細胞の冷凍保管を行う意義、その効果について解説しています。

3.高度な治療環境を実現する当院の4つの医療体制

  1. 独自の「北青山Dクリニック特定認定再生医療等委員会」の設置
    さまざまな医療分野の専門医と連携し、独自に特定認定再生医療等委員会を設置しています。これにより審議を迅速かつ十分に行う体制を確保し広範囲かつ専門性に富む治療計画の実施許可を得ています。※参考:「特定認定再生医療等委員会」とは(厚生労働省公開資料)
  2. 高い安全性を担保する「細胞培養加工施設(CPC)」を併設
    高品質の幹細胞培養を実現するため、幹細胞の劣化を最小限に抑える環境を確保しCPC(細胞培養加工施設)をクリニック内に併設、幹細胞の分離・培養・回収・投与の一連の作業に時間的なロスが生じないよう細心の注意を払っています。
  3. 鮮度と質を維持する「幹細胞の冷凍保管施設」の完備・品質確認体制
    幹細胞は永久保管環境である冷凍保管施設(-196℃)で管理しています。冷凍保管の幹細胞は、拡大培養により大量に増殖させて新鮮な状態で投与されます。また、当院の培養工程において幹細胞が正しく品質を保って培養されているかを確認するため、間葉系幹細胞に特有の陽性マーカーおよび陰性マーカーの発現を指標とした評価を行う体制を整え、必要に応じてマーカー検査を行っています。
  4. 病態に適した幹細胞投与法を採択
    治療効果を最大限にするため、幹細胞の投与方法も病態に応じて適宜選択しています(局所投与、経静脈投与、経動脈カテーテル投与、髄腔内投与、Cアームによる局所投与など)。

幹細胞治療:当院のこだわり2(送致経路)(ショート動画)

クリニック内に細胞培養加工施設(CPC:Cell Processing Center)を併設

「組織採取から幹細胞分離操作まで」および「培養増殖した幹細胞の回収から投与まで」のロス時間を防ぎ細胞の劣化を抑える

当院では、良質な幹細胞投与環境のために、外部に培養施設を置かずにクリニック内6Fに細胞培養加工施設(施設番号:FC3210045)を設置しています。自院併設の利点として「組織採取から幹細胞分離操作まで」および「培養増殖した幹細胞の回収から投与まで」のロス時間がほとんどなく幹細胞の劣化を抑えられます。さらに、2025年9月には当院のMS法人である株式会社アークワイズが、新たに「ARK WISE 細胞培養加工施設」(施設番号:FA3250001)の許可を取得。既存のCPCと併用し、治療待機時間の短縮や設備冗長化など、より柔軟で安定した治療提供が可能となる体制を整備しました。

幹細胞治療:当院のこだわり1(院内CPC)(ショート動画)

タイトル
(公開日)
時間
動画
CPCを自院に併設した理由
(2026年1月11日公開)33秒

再生医療では細胞の質が治療効果に大きく影響します。幹細胞の劣化を防ぎ、力を最大限発揮させるには、検体を即時に培養・加工できる設備が必要です。

細胞培養士による細胞チェック

▲細胞培養加工士による細胞チェック

細胞培養加工施設(CPC)

▲細胞培養加工施設(CPC)

幹細胞の冷凍保管施設を保有

幹細胞は永久保管環境である冷凍保管施設(-196℃)で管理しています。冷凍保管の幹細胞は、拡大により大量に増殖させて新鮮な状態で投与されます。冷凍保管という厳しい環境を乗り越えた強い細胞、質のいい細胞の確保が可能となりうると考えられます。

【冷凍保管のメリット】

  1. 患者さんのスケジュールに合わせて計画的に投与ができる。
  2. 1回の脂肪採取で繰り返し治療を行うことも可能。
  3. 治療自体の質を高めることにつながる。

幹細胞の採取から培養完了まで

患者さんから採取した脂肪組織には、幹細胞以外のさまざまな細胞が含まれています。当院ではまず、細胞培養加工士が培養を開始する段階で、治療に不要な細胞を除去する処理を行います。これらの作業は、細胞への汚染を防ぐため、安全キャビネット内で実施されます。幹細胞の分離処理が完了した後、専用の培地を用いて幹細胞の培養・増殖を行い、治療に必要な細胞数まで増やします。培養期間中にも不要な細胞が生じることがあるため、細胞培養加工士が培養状態を日常的に管理しながら、約4~6週間で培養を完了させます。

また、培養法の妥当性確認を目的に、間葉系幹細胞に特有の陽性マーカーおよび陰性マーカーの発現を指標とした評価を行う体制を確保しています。幹細胞マーカーの確認は、細胞の分化状態や純度を評価する上で重要な指標です。治療経過や細胞状態について医学的な確認が必要と判断される場合や、患者さんからご希望があった場合には、フローサイトメーター(細胞表面マーカーを測定し、目的とする細胞の性質や混入の有無を客観的に評価する検査機器)を用いてマーカー発現を定量的に解析しています。

幹細胞の品質へのこだわり(ショート動画)

細胞培養士による細胞処理

▲安全キャビネットと細胞培養加工士による細胞処理の様子

幹細胞の増殖時の顕微鏡写真

▲分離した細胞をもとに培養した間葉系幹細胞

病態に適した「幹細胞投与法」を採択

当院では、治療効果を最大限に高めるため、治療内容に合わせて投与方法を変え、病態に応じて最適な投与ルートを選択しています。一般的な局所注射や静脈投与に加え、当院では以下の高度な投与方法にも対応しています。

  1. カテーテルで動脈への投与
    動脈投与により幹細胞が肺を介さず(肺にトラップされず)に全身に送達できます。以下が動脈投与のメリットとして挙げられます
    ・幹細胞のロスがない = 投与細胞数が最大 → 治療効果が高い
    ・肺梗塞のリスクを回避できる → 治療のリスク軽減

  2. 髄腔内投与
    当院では、神経変性疾患の患者さんを対象にして、点滴やカテーテルによる経血管的投与のみではなく、脊髄くも膜下腔への投与(髄腔内投与)も可能です。これにより、脳脊髄液を介して、脳神経組織への幹細胞の直接の送達が可能といえます。難治性の神経変性疾患への治療効果を高める送達法として強く期待される方法です。
  3. Cアーム(X線透視)を用いた投与
    リアルタイムのX線透視を使用することで、椎間板内や周囲の病変部へ正確に投与できます。膝・股関節・肘・肩などの関節痛、椎間板症、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症など、慢性疼痛に幅広く対応が可能です。

幹細胞治療:当院のこだわり3(CPC・カテーテル投与・髄腔内投与)(ショート動画)

4.当院の再生医療の実施総数と有害事象

「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療等安全性確保法)」に則り、年1回の定期報告を実施。実施状況(受診患者数)、安全性(疾病等の発生状況および経過)、有効性(科学的妥当性の評価)等の情報を適切に公表し、透明性の高い医療提供に努めています。

再生医療の光と影(ショート動画)

当院における幹細胞投与実績(2026年1月31日時点)

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動画
【再生医療(幹細胞治療)】◆7年間の臨床実績データ◆再生医療の安全性と効果を医師が解説|北青山D.CLINIC 再生医療レポート2026
(2026年7月24日公開)

2019年から2026年までの7年間にわたる臨床実績データをもとに、当院における再生医療の安全性と治療効果について院長が詳しく解説します。
再生医療等委員会への定期報告について
(2026年3月12日公開)
54秒

北青山D.CLINIC阿保義久院長による再生医療等委員会への定期報告の紹介です。
再生医療(幹細胞治療)の総投与数と対象期間
総投与数 集計期間
2,268件 2019年3月~2026年1月

再生医療7年間の治療実績(ショート動画):2026年最新データ

投与方法別の実施件数(延べ実数)

投与アプローチ別の実施実績
投与方法 実施件数
局所投与 509件
経静脈投与 1,932件
経動脈カテーテル投与 37件
髄腔内投与 327件

有害事象の報告と安全性について

再生医療等安全性確保法 第10条に基づき、重篤な有害事象が発生した場合は厚生労働大臣への速やかな報告が義務付けられています。当院では治療開始以来、補償対象となるような重篤な事例の発生はありません。以下に報告される少数の一過性偶発症例を除き、本治療の安全性は臨床上極めて高いと判断されます。

当院で確認された有害事象(偶発症)の内訳
事象内容 発生件数(発生率%)
髄腔内投与後の腰痛・下肢痛(一過性) 6例(2.0%)
髄腔内投与後のくも膜嚢胞発生 1例(0.3%)
経静脈投与後の発熱(一過性) 1例(0.05%)

再生医療安全性についての検証(有害事象発生数)(ショート動画):2026年最新データ

5.当院の再生医療における治療成果と継続動向

▶ 7年間(2019年〜2026年)の臨床実績データに基づく安全性・効果の詳細解説はこちらの動画(再生医療レポート2026)でもご覧いただけます。

疾患別の治療成果と臨床データ

当院では、投与前後の客観的な指標に基づき、再生医療の有効性を評価しています。以下は各疾患における主要な改善データの要約です。

幹細胞治療効果の統計的解析(慢性疼痛・動脈硬化・加齢機能低下・認知機能低下)(ショート動画):2026年最新データ』

  • 慢性疼痛に対する再生医療(変形性関節症等)
    VAS(視覚的評価スケール)等を用い、疼痛の程度を多角的に評価した結果、全評価項目において治療後の有意な改善が認められています。特に膝などの慢性疼痛にお悩みの方は【疾患別解説】慢性疼痛(変形性膝関節症)へのアプローチもご覧ください。
    慢性疼痛に対する再生医療前後の疼痛スコア改善比較グラフ 慢性疼痛に対する再生医療前後の疼痛スコア改善比較


  • 動脈硬化に対する再生医療
    動脈硬化の重要な指標である「頸動脈の内膜中膜肥厚度(IMT)」の計測において、投与後の数値改善を確認しています。動脈硬化にお悩みの方は【疾患別解説】動脈硬化に対する幹細胞治療のメカニズムもご覧ください。
    動脈硬化指標(内膜中膜肥厚度)の治療前後における改善グラフ 動脈硬化指標(内膜中膜肥厚度)の治療前後における改善推移


  • 認知機能低下症(認知症)に対する再生医療
    認知機能チェックシートによるスコアリングの結果、多くの症例で認知機能低下スコアの改善・維持が見られています。認知機能低下にお悩みの方は【疾患別解説】認知症・認知機能低下への再生医療の適応もご覧ください。
    認知機能チェックシートに基づく認知機能スコアの改善推移グラフ 認知機能チェックシートに基づく認知機能スコアの改善推移


  • 加齢に伴う身体・生理的機能低下(老化防止)
    体内での酸化ストレスの指標(血液中d-ROM値)を測定。加齢に伴う活性酸素ダメージの軽減効果が示唆されています。認知機能の低下にお悩みの方は 【疾患別解説】エイジングケア領域における幹細胞治療もご覧ください。
    加齢に伴う酸化ストレス指標(d-ROMsテスト)の改善結果グラフ 加齢に伴う酸化ストレス指標(d-ROMsテスト)の改善推移


  • 心不全・慢性肺疾患・糖尿病への対応
    心機能(NT-proBNP)、肺機能(KL-6)、糖尿病(HbA1c)の各バイオマーカーにおいて数値の低下を確認。症例数は限定的ですが、一定の治療効果が期待できる傾向にあります。
    心不全・肺疾患・糖尿病の主要指標における改善傾向を示すグラフ 心不全・肺疾患・糖尿病の主要指標における改善傾向

病状早期ほど幹細胞治療効果大(糖尿病・腎臓病・心不全・肺疾患・神経変性疾患)(ショート動画):2026年最新データ

再生医療|幹細胞治療の効果と適応──効きやすい5つの領域(院長ブログ)

疾患別 治療継続割合の分析

初回治療(初期投与)終了後、凍結保管された細胞を用いて追加投与(治療継続)を希望された患者様の割合です。継続率の高さは、患者様が何らかの治療効果を実感されていることの重要な示唆となります。

疾患別の追加投与・継続治療選択率(2025年8月時点)
対象疾患・症状 継続治療割合(%)
慢性疼痛 90.7%
動脈硬化 88.9%
加齢による機能低下(老化) 86.0%
認知機能障害 80.0%
神経変性疾患 78.0%

※継続を選択されるケースには、当初の目的のさらなる改善や、他の症状への副次的な効果を期待される方も含まれます。一方で、初期治療で十分な満足を得られた、あるいは期待した効果が見られなかった等の理由で終了されるケースもあります。

各疾患における高い継続治療割合を示すデータグラフ
各疾患における継続治療割合(北青山D.CLINIC)

再生医療疾患別継続割合(ショート動画):2026年最新データ

再生医療|再生医療の実情と当院の臨床データ解析に関するご報告 2026年6月(院長ブログ)

6.症例紹介(個別症例・疾患別症例解説)

再生医療|当院の再生医療への取り組み ─449名・2,212件のレジストリと、特定認定再生医療等委員会への定期報告から(院長ブログ)

個別症例

当院で再生医療を行った症例を「症例一覧」として随時更新、公開しています。

疾患別 症例解説

疾患別(慢性疼痛・動脈硬化・認知機能障害・加齢による機能低下に対する再生医療)に症例を解説したページもご覧ください。



7.再生医療(幹細胞治療)の適応疾患と厚生労働省受理番号

北青山D.CLINICで実施する再生医療(幹細胞治療)は全て、国の設置基準を満たした「北青山Dクリニック特定認定再生医療等委員会」による厳格な審議を経て、厚生労働省の「第2種再生医療等提供計画」として受理された通知書のもとで行っております。 ▶再生医療(幹細胞治療)の適応疾患・対象となる症状について

再生医療治療対象(ショート動画)

提供までの審査・受理プロセス

日本における再生医療の提供は、現在「再生医療等安全性確保法」によって厳格に管理されています。幹細胞を用いた治療を提供するためには、以下の法定手順を遵守する必要があります。当院はこれらのプロセスを完遂し、複数の治療計画において受理番号を取得しています。

  1. 「第2種再生医療等提供計画」の策定
    医学的妥当性に基づいた詳細な治療プロトコルを作成します。
  2. 「特定認定再生医療等委員会」による審議・承認
    外部有識者を含む委員会にて、治療の妥当性、安全性、倫理性について厳格な審査を受けます。
  3. 厚生労働省への治療計画提出
    委員会で承認された計画を、管轄の厚生局を通じて厚生労働大臣に提出します。
  4. 厚生労働省による確認・受理
    計画が適正であると認められた場合、受理通知が発行されます。
  5. 再生医療等提供機関としての公開
    受理された計画は、厚生労働省の「再生医療等提供機関一覧」にて一般に公開されます。


厚生労働省受理済み 再生医療提供計画一覧(全15疾患23計画)
No. 適応疾患 提供計画の名称(投与方法) 認定番号
1慢性疼痛
慢性疼痛
慢性疼痛症に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(経血管的投与)PB3180117
2慢性疼痛
慢性疼痛
慢性疼痛症に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(局所投与)PB3180123
3動脈硬化
動脈硬化
動脈硬化症に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(経血管的投与)PB3180121
4動脈硬化
動脈硬化
動脈硬化症に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(局所投与)PB3180120
5認知機能障害
認知機能障害
認知機能障害に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(経血管的投与)PB3180122
6スポーツ外傷
スポーツ外傷
スポーツ外傷、加齢等による運動器障害に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(経血管的投与)PB3190119
7スポーツ外傷
スポーツ外傷
スポーツ外傷、加齢等による運動器障害に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(局所投与)PB3190120
8神経変性疾患
神経変性疾患
神経変性疾患に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(髄腔内投与)PB3190124
9神経変性疾患
神経変性疾患
神経変性疾患に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療PB3190121
10心不全
心不全
心不全に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療PB3190122
11慢性肺疾患
慢性肺疾患
慢性肺疾患に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療PB3190123
12慢性腎臓病
慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病(CKD)に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療PB3190118
13肝硬変
肝硬変
肝硬変、肝線維症等の肝機能障害に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療PB3190117
14炎症性腸疾患
炎症性腸疾患
炎症性腸疾患に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(経血管的投与)PB3210027
15炎症性腸疾患
炎症性腸疾患
炎症性腸疾患に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(局所投与)PB3210040
16加齢機能低下
老化防止・アンチエイジング
加齢による身体的生理的機能低下に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(経血管的投与)PB3210041
17加齢機能低下
老化防止・アンチエイジング
加齢による身体的生理的機能低下に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(局所投与)PB3210043
18糖尿病
糖尿病
糖尿病に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療PB3220039
19不妊症
不妊症
不妊症に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(経血管的投与)PB3220034
20不妊症
不妊症
不妊症に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(局所投与)PB3220035
21脱毛症
脱毛症(AGA等)
脱毛症に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(経血管制投与)PB3220038
22脱毛症
脱毛症(AGA等)
脱毛症に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療(局所投与)PB3220037
23動脈瘤
動脈瘤
動脈瘤に対する自家脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療PB3220036

8.再生医療を受ける際の流れ(カウンセリングから投与まで)

再生医療(幹細胞治療)①初診

①初診…カウンセリングと治療の説明を行います。
十分にご検討いただいた上で、治療を希望される方には同意書をご記入いただきます。



再生医療(幹細胞治療)②脂肪採取

②脂肪採取…局所麻酔下でスピッツメスなどを用いて、患者さんの腹部などから米粒2個ほどの脂肪を採取します。



再生医療(幹細胞治療)③細胞培養

③細胞培養…採取した脂肪組織はCPC(細胞培養加工施設)の安全キャビネット内で分離培養し、培養増殖します。約4~6週間を要します。



再生医療(幹細胞治療)④投与

④投与…点滴・注射・動脈カテーテル投与・髄腔内投与・Cアームによる投与など病態に適した投与方法を選択しています。所要時間は1時間~1時間半程度です。



再生医療(幹細胞治療)⑤経過観察

⑤経過観察…1、3、6、12か月を目安に経過観察を行います。

9.再生医療(幹細胞治療)の費用

当院の再生医療(幹細胞治療)は公的医療保険が適用されない自由診療(全額自己負担)となります。当院では患者様の病態や目的に最適な投与アプローチをご提供するため、投与方法(点滴・局所注射・動脈カテーテル・髄腔内・Cアーム誘導下等)の変更や、複数の投与ルートを組み合わせた場合でも、追加費用は一切発生いたしません。

治療費用の詳細一覧(税込)

区分 自家血清培養法 無血清培養法
初回治療パッケージ
(脂肪採取 + 細胞培養 + 初回投与)
165万円(税込) 220万円(税込)
追加・継続投与
(保管細胞の解凍・再培養 + 投与)
82.5万円 ~ 110万円(税込) 110万円 ~ 165万円(税込)
投与ルート追加・変更費用 追加費用なし(0円)
※点滴・局所注射・動脈カテーテル・髄腔内・Cアーム局所注射など、どの投与経路を選択・併用しても費用は同一です。
細胞長期保管費用 ※治療を継続する場合は保管費は不要です、長期保管のみ希望される場合の費用です。 22万円 / 年(税込)
  • 再生医療は再生医療等安全性確保法の下での実施が義務付けられ厚労省の管理下で行われていますが、自由診療のため各医療機関で治療費用が異なります。当院では、継続治療を希望される多くの方々のご要望に応えられるよう、細胞の永久保管環境を確保するなど実用面で配慮しております。
  • 当院では、幹細胞の分離・培養・増殖を行う細胞培養加工施設を医療機関内に2か所併設し、培養後の幹細胞を外部搬送による劣化リスクにさらすことなく、適切なタイミングで迅速に投与できる体制を整えています。

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10.Q&A

  1. 再生医療についてのQ&A
    「再生医療全般について」「北青山D.CLINICの再生医療について」「北青山D.CLINICのCPC(細胞培養加工施設)について」など再生医療に関するQ&Aを別ページに掲載しています。
  2. short動画
    医療現場からの情報発信(北青山D.CLINICYouTube公式チャンネルshort動画)では再生医療についてのよくある質問に院長がお答えしています。再生医療関連のshort動画は公式YouTube再生リスト「医療現場からの情報発信【再生医療】に随時最新版を追加しています。

北青山D.CLINICの再生医療まとめ(ショート動画)

Q&A
Q. 再生医療(幹細胞治療)にリスクはありますか?

A. 基本的には安全な治療です。ただし、血管内投与の際に不適切な速度・細胞数で投与すると、肺血栓症・肺塞栓症などの重大なリスクを招く可能性があります。当院では適切な投与速度・投与数を厳守し、万が一に備えたバックアップ体制のもとで治療を行っています。 詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 再生医療(幹細胞治療)の治療費が高額なのはなぜですか?

A. 保険診療の対象外であり、全額自費診療となります。高額になる主な理由は2点です。
①細胞培養に使用する資材のコストが非常に高いこと
②安全な培養環境であるクリーンルーム(細胞培養加工施設)の維持・管理費用
これらのコストが治療費に反映されています。 詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 幹細胞治療でがん化する心配はありますか?

A. 幹細胞の種類によって異なります。iPS細胞やES細胞には腫瘍化のリスクが懸念されていますが、当院で使用する脂肪由来の間葉系幹細胞は、臨床で広く使われており、基本的にがん化のリスクはないとされています。ただし、がん細胞に取り込まれる可能性は否定できないため、がん治療中の方への投与はお勧めしていません。がん治療後の再発予防や老化による機能低下の治療としては有効な可能性があります。詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 幹細胞はどこから採取するのですか?

A. 間葉系幹細胞は骨髄・脂肪などから採取できますが、現在は脂肪からの採取が主流です。安全性が高く、採取できる幹細胞の質も優れているためです。腹部の皮下脂肪から数ミリの切開で、約15分で採取が完了します。傷は小さく、当日からシャワーが可能です。>詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 幹細胞はどのくらい増やせるのですか?

A. 細胞の増え方には個人差がありますが、1回の治療あたり5,000万〜2億個が目安で、平均約1億個を投与しています。細胞の品質を保ちながら最大限に増やせるよう、培養方法を慎重に管理しています。詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 1回の脂肪採取で何回の治療ができますか?

A. 個人差がありますが、増殖能力が高い方では最大10回程度の治療が可能なケースもあります。平均的には数回分の細胞を培養・増殖できると考えています。詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 再生医療(幹細胞治療)の治療の流れを教えてください。

A. 以下の流れで進めます。
① カウンセリング(30分〜1時間):治療内容の説明と同意
② 血液検査:感染症リスクの確認(脂肪採取とは別日)
③ 脂肪採取(約1時間):採血も同日実施
④ 細胞培養(1〜2ヶ月):幹細胞の培養・増殖
⑤ 投与・治療(約1時間半):必要に応じ数回実施
詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 高齢になっても幹細胞治療の効果は得られますか?

A. 年齢が上がるほど再生能力は低下しますが、80〜90代以上でも元気な幹細胞をお持ちの方は多くいらっしゃいます。当院でも高齢の方が慢性疼痛・認知機能低下・動脈硬化などの治療で効果を実感し継続されているケースが多数あります。年齢を理由に諦めず、まずはご相談ください。 詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 幹細胞治療の効果はどのくらい持続しますか?

A. 効果は通常、数ヶ月かけて徐々に現れます。細胞の働きは半年〜最長1年程度続くとされており、適切な対応ができれば完全に改善するケースもあります。ただし、症状や体質によっては定期的な継続治療が必要な場合もあります。詳しい解説は動画(YouTube)で
Q. 動脈硬化・心筋梗塞に対して幹細胞治療は有効ですか?

A. 心筋梗塞が発症した後では、幹細胞治療で元に戻すことは難しいのが現状です。一方、動脈硬化の初期段階であれば改善の可能性があります。以下のような検査結果を指摘された方は、早めにご相談ください。
・頸動脈にプラーク(脂質の蓄積)がある
・血管の硬さを指摘されている
詳しい解説は動画(YouTube)で

11.治療担当医師

再生医療を担当する医師、治療を支える医師・培養士などのスタッフ詳細は別ページに掲載しています。

12.再生医療等特定認定委員会