静脈瘤に対する治療

研究の概要

本研究の目的は、下肢静脈瘤に対する治療法の現状について、検討するものである。静脈瘤の治療では、現在、様々な治療方法が存在するが、それぞれの治療法によって治療成績は様々である。ここでは、下肢静脈瘤の治療に関する過去の論文からの情報を解析し、術後合併症や治療の有効性などについて比較検討するものである。結果としては、フォーム硬化療法と高周波ラジオ波アブレーション法が、レーザーアブレーション法やストリッピング手術に比べ、疼痛の軽減と術後早期の回復に有意に優れていた。また、レーザーや高周波ラジオ波を用いた治療は、従来から行われている高位結紮法やストリッピング手術と比べて、早期の回復と早期の職場復帰に貢献していた。今後、こうした治療間での成績の差を確実に判断するためには、多施設が共同で行う無作為化比較対照試験が必要であろう。

ジャーナル

The management of varicose veins
Int Surg 2015 100(1):185-9