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日本人の下肢静脈瘤患者を対象とした大伏在静脈瘤重症例に対する高位結紮併用血管内レーザー焼灼術の安全性と有用性

要約

血管内レーザー治療(EVLT)は下肢静脈瘤の比較的新しい治療法で、従来のストリッピング手術に比べてより低侵襲である。この研究では、CEAP重症度分類4以上の下肢静脈瘤重症例に対する高位結紮併用EVLTの安全性と有用性を評価した。我々は、波長1320nmNd-YAGレーザーを用いて、2005年7月から2007年12月まで119症例(141肢)の日本人の患者を治療した。経過観察期間2年半の全過程において血管閉塞率は100%だった。また、色素沈着や皮膚潰瘍などの皮膚病変が全ての患者で改善した。重要なことは、深部静脈血栓症や神経障害を含む大きな合併症が一例もなかったことだ。アンケート調査(回収率66.4%)では、自覚症状及び、手術直後に見られる軽度の痛み、知覚障害、硬結、灼熱感などの小さな合併症は、観察期間最終時点で著しく改善していた。その上、患者の治療に対する満足度は非常に大きかった。以上より、高位結紮を伴うEVLTは日本人の伏在型下肢静脈瘤重症例に対する安全かつ有用な治療戦略と言える。

ジャーナル

International Heart J.Vol. 57(2016) No. 1
Safety and effectiveness of endovenous laser ablation combined with ligation for severe saphenous varicose veins in Japanese patient.
Y.Ikeda, Y.Abo et al