脳ドック
目次
1. 脳ドックについて
医療技術がめざましい進歩・発展をとげている現代においても、三大成人病の一つである脳卒中は、依然として治療困難な疾患の一つとしてあげられています。 多くの方々がこの病気で命を落とし、運良く助かってもその後遺症に悩まされています。 脳卒中の恐ろしいところは、普段は、症状も無く、通常の生活していた人々が、何の前触れもなく、ある日突然疾病にみまわれるところにあります。 脳という組織は、その他の体の臓器と違い、一旦、障害を受けるといかなる治療によっても失われた機能を再生させることが難しく、これが重度の後遺症をもたらす原因のひとつと言えます。
北青山D.CLINICの「脳ドック」は、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の危険因子を予防的な段階で発見し、早期治療に結び付けるよう脳血管の状態を反映する頚動脈のエコー検査や脳MRI・MRA検査などを準備しております。 更にAIによる脳MRI画像(特に記憶中枢である海馬周囲)解析と認知心理CQテストによる認知機能の評価をプラスした 「脳ドック(AI併用)」では、脳萎縮度や認知機能レベルをAIによる解析で評価し、適切な対策を講じることで、認知症の発症を予防することが可能になります。 40代、50代の早い段階からの予防としてもご提案します。
こんな方に脳ドックを受けることを強くお薦めしています
以下の危険因子を一つでも持っている方では、将来脳卒中の危険性があることを意味しており、脳ドックを受けることをお薦めいたします。
- 65歳以上の方
- 高血圧のある方、又は高血圧の既往のある方
- 喫煙者、又は喫煙の既往のある方
- 家族の中にくも膜下出血、脳梗塞をわずらった人がいる方
- 高脂血症、血中コレステロール値の高い方
- 糖尿病のある方
- 心臓病・不整脈のある方(不整脈や弁膜症の有る方は、血液によどみができやすく、脳梗塞を起こしやすいと言われています)
- お酒をたくさん召し上がる方(毎日少しずつ飲むような飲酒は、血液中の善玉コレステロールを増加させ、脳卒中の危険性をある程度、軽減させると言われていますが、大量の飲酒は脳卒中の危険を増加させる事が知られています)
- 経口避妊薬を常用されている方
2. 北青山D.CLINIC 脳ドックの特色
- 臨床経験豊富で診断技術に優れた脳外科医が検査を行います。簡単で身体ダメージのない検査で、精度の高い診断をおこなっております。
- 画像検査結果は即日診断いたします。
- 脳MRI・MRA、頸動脈エコー、動脈硬化度検査(CAVI検査)は検査当日に診断・報告いたします。
- 脳疾患の発症予防・治療について脳神経外科専門医が丁寧に指導します。ドック結果を踏まえて脳梗塞やくも膜下出血などの発症予防のためのライフスタイル指導や治療法について検査を担当した脳神経外科専門医が丁寧に対応いたします。
3. 検査項目
基本検査
- 身体計測、血圧測定、視力/聴力/尿検査
- 脳MRI/MRA検査(VSRAD検査含む)
- 頸動脈エコー検査
- 動脈硬化度検査(CAVI検査)
- 心電図検査
- 各種血液検査
追加項目(AI併用プランで実施)
- AIによる海馬(記憶中枢)解析AI
- iPadを利用したAI認知心理テスト(CQテスト)
4. 脳MRIと脳MRA
【脳MRI】MRIとは、強力な磁場の中で生体組織からの反響信号の強さを画像化したもので、CTと違いX線などによる被爆を伴わずに脳の状態を細かく画像化する機械です。これにより、脳梗塞では、急性期から慢性期にかけて、病変部の正確な描出が可能です。この他、脳内出血や脳の萎縮など、様々な脳の状態を把握することができます。
【脳MRA】MRIと同様の方法により脳の血管のみを特別に描出し、三次元的に立体投影する方法がMRAです。血管の閉塞・狭窄や動脈硬化の他に、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤を発見することも可能です。非常に小さな脳動脈瘤については、なかなか見つけることが困難ですが、くも膜下出血を起こす危険のあるような大きさの動脈瘤については90%以上の正確さで診断が可能です。
脳梗塞早期診断に対し優れた診断力を発揮する技術「頚動脈エコー検査」
頚動脈の動脈硬化に起因する脳梗塞の予防のためには、全く症状の無い早期の段階で検査を行い、動脈硬化性変化の診断及び、定期的な経過観察が最も重要となります。頚部頚動脈における動脈硬化の診断には頚動脈エコーが優れており、頚部にエコー用のプローブを数分あてるのみで、血管の細かい部分まで描出できます。高齢者や、高血圧、喫煙、糖尿病、高脂血症等、脳梗塞や動脈硬化の危険因子のある患者では、検査を行う必要性が特に高いといえるでしょう。頚動脈エコーは、検査を受ける患者の側の苦痛や体の負担がなく、また、検査時間も短いことから比較的気軽に、どんな方でも検査を受けることが可能です。しかも、血管壁の形態、血流速度、狭窄率の計算から、細かな微小塞栓子の同定まで、他の検査では得られない情報を評価することが可能です。現在の動脈硬化の状態を確実に診断することに、最も優れていると言えます。
5. 担当医師
辛 正廣 医師(脳神経外科)
帝京大学医学部 内科学講座 教授
開業した2000年から継続して脳神経外科領域全般の診療を担当して頂いております。辛先生は、東京大学医学部卒業後、東京警察病院脳神経外科、亀田総合病院脳神経外科、東京都立神経病院脳神経外科、寺岡記念病院脳神経外科などで研鑽をつまれ、東京大学医学部附属病院のガンマナイフ治療責任者に着任された後、フランスアンリモドール病院脳神経外科やフランス政府原子力開発研究所医学部門で診療と研究に当たられました。その後、東京大学医学部附属病院脳神経外科、帝京大学医学部附属病院の脳神経外科、現在では帝京大学医学部の内科学講座の教授として、国内の脳神経外科領域の内視鏡手術をリードする立場におられます。
泉 雅文 医師(脳神経外科)
NTT東日本関東病院 脳神経外科
泉先生は東京大学医学部脳神経外科で脳神経外科医の礎を学ばれた後、亀田総合病院で豊富な臨床実績を積み、日本最大級の脳卒中センターを擁するNTT東日本関東病院で、第1線のリーダーの一人として機能されております。豊富な臨床実績を持ち、現在もNTT東日本関東病院脳神経外科・脳卒中センターとの関わりを維持され、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など脳卒中関連疾患や脳腫瘍など脳神経外科領域の疾患の予防・早期発見・治療に関して日本有数の医療情報・医療技術を持ったエースドクターです。脳梗塞、脳出血くも膜下出血など脳卒中関連疾患や脳腫瘍など脳神経外科領域の重篤な疾患の予防・早期発見を切望される方は、泉先生が担当する脳ドックをこの機会に是非ご検討下さい。例えば、頭部MRI・MRA読影の質の高さ、頚動脈エコー検査の検査精度や奥の深さ、今後の予防策に関わる見識の深さを体感していただくことができることと思います。
5. 各ドックプラン・費用
脳ドックは「脳ドック」「脳ドック(AI併用)」の2プランをご用意しています。 いずれも脳血管リスクの把握を目的に、脳MRI・MRA、頸動脈エコーなどを組み合わせて評価します。
| ドック名称 | 費用(税込) | 概要 |
検査内容 ※赤字はプラン特有の追加検査 |
|---|---|---|---|
| 脳ドック | ¥66,000 | 脳MRI・MRA、頸動脈エコーなどにより、脳血管の状態を多角的に評価します。 |
●基本検査
|
| 脳ドック(AI併用) | ¥99,000 |
基本検査に加えて、脳MRI画像のAI解析と認知機能評価(CQテスト)を組み合わせて確認します。 詳しくはこちら |
●基本検査 + ●AIによる海馬解析 ●AI認知心理テスト(CQテスト) |
※検査結果に基づく対応方針は、医師が個別にご説明します。必要に応じて提携医療機関をご紹介します。
7. 実施日とご予約について
| 実施日 | 火・水・木・土(祝祭日は除く) |
|---|---|
| 担当医 | 辛正廣医師、泉雅文医師 >>医師のプロフールはこちらから |
脳ドックのご予約は、お電話・WEBにて承ります。予約日が確定しましたら、スマートホンでご記入いただけるWEB問診票を受付よりご案内しますので、来院日前日までに送信頂けますとスムーズです。
お電話での予約
電話番号:03-5411-3555
(月〜土 9:30〜18:00 受付)
Webでのオンライン予約
Webでのオンライン予約より、来院希望日など必要事項をご入力の上、送信してください。折り返しお電話させていただき、予約日についてご案内いたします。
8. 提携・紹介先医療機関
当クリニックでは、患者さんを以下のような病院へご紹介しております。他にご希望の病院があれば、お知らせください。
- 東京大学医学部附属病院
- 慶応義塾大学病院
- 虎の門病院
- JR東京総合病院
- 日本赤十字医療センター
- 三楽病院
- NTT東日本関東病院
- 心臓血管研究所附属病院
- 榊原記念病院
- がん研有明病院
- 国立がん研究センター
- 三井記念病院
- 帝京大学医学部付属病院
- 名古屋大学医学部附属病院
- 日本大学病院
- 北里大学北里研究所病院
9. 用語解説
脳梗塞とは
脳梗塞とは、脳の血管が何らかの原因で閉塞し、脳に血液が供給されなくなったことにより、脳細胞が死んでしまった状態をいい、その原因は2つあります。
- この脳に血液動脈硬化により脳血管内の血のめぐりが悪くなり、徐々に血管を閉塞して、脳組織への血液の供給が止まってしまう場合(血栓)
- 心臓やその他の体の部分で作られた血液のかたまりや動脈硬化のかけらなどがちぎれて、血管内を移動し、先にある脳梗塞を閉塞してしまう場合(塞栓)
脳梗塞になると、意識障害、半身不随、記憶障害、言語障害、視力・視野障害等、といったさまざまな症状を呈します。塞栓物質が最も形成されやすいのが、心臓及び頚部内頚動脈です。特に、頚部内頚動脈での動脈硬化の場合は、動脈硬化の存在に気がつくような症状を呈することはほとんどなく、脳梗塞になってしまってからはじめて発見されることが少なくありません。一旦、脳梗塞になってしまうと、その部分は脳細胞が死んでしまうため、症状を改善させることは不可能です。このため、脳梗塞の治療では、危険を早期に診断し、適切に対処することが最も重要です。
くも膜下出血とは
脳の動脈は、脳表面でくも膜というくもの糸のように細い結合組織の中を通っています。血圧の高い人や動脈硬化が強い人では、血管の分岐部で、脳動脈瘤という風船のような血管のふくらみを形成することがあります。このふくらみは、ある日突然、破裂して、くも膜下出血を起こすのです。くも膜下出血では、大量の血液がまわり込み、脳に強い障害を与えて、突然死することも稀ではありません。通常、脳動脈瘤が脳内に存在するだけでは、なんら症状を呈することはないというのが、くも膜下出血の恐ろしい点の一つです。
ほとんどの場合、脳動脈瘤が破裂して、くも膜下出血になってからはじめて診断されることが多いです。喫煙者では非喫煙者に比べて5倍近く、くも膜下出血になりやすいといわれています。また、喫煙と高血圧の両方を有する方の場合、これらを有しない場合と比べ、15倍くも膜下出血の危険が増すという報告があります。