テロメア検査

細胞の老化の度合いを調べる「テロメア検査」

細胞老化の指標となるテロメア強度(テロメア長)を測定して、老化と未病(健康と病気の間で、病気へと近づいている状態)の程度を評価します。 テロメアは、細胞の核内にある染色体の末端に位置しており、染色体を安定化させる重要な働きをもっています。染色体が不安定になると健康を害して病気にかかりやすくなることから、テロメアは老化や発病のカギを握る構造体といえます。 テロメアの強さはその「長さ」に規定されますが、加齢や環境ストレスなどによって徐々に短くなっていきます。一度短くなったテロメアは、基本的には元の長さに戻すことはできません。そのため、現在の自分のテロメアの状態を正確に把握し、老化の進行を抑える生活習慣へとつなげることが重要です。

テロメアの役割と特徴

  • 染色体の保護: 細胞の核にある染色体の末端に位置し、染色体がすり減るのを防ぐ「キャップ」のような役割を担っています。
  • 加齢と短縮: テロメアの長さは、加齢に伴う細胞分裂のたびに短くなります。また、生活習慣の乱れや疾患に伴う酸化ストレスによっても短縮が加速します。
  • 限界とリスク: テロメアが一定の長さまで短くなると、細胞はそれ以上の分裂ができなくなります(細胞老化)。また、短縮により染色体が不安定化すると、さまざまな病気にかかるリスクが高まります。

テロメアは一度短縮すると修復が困難なため、検査を通じて現状を知り、早期に生活習慣の改善を図ることが健康長寿のポイントとなります。

テロメア検査結果で強度や疲労度に問題がある場合は

テロメア検査結果が芳しくない場合は、テロメアを安定化させるための解決策として、①生活習慣の改善 ②NMN補充療法 ③自家脂肪由来間葉系幹細胞治療などが挙げられます。 最近とみに年齢を感じる、物忘れが激しい、疲れが取れない、健康感が喪失している、肌の老化が気になるなど、加齢にともなう諸症状の改善を望まれる方はお気軽にご相談ください。

①生活習慣の改善

良好な睡眠の確保(6~7.5時間以上)、適度な運動の励行(1日20分ほどの大きめの歩幅でウオーキング)、筋力強化・ストレッチングの励行、社交的な生活環境の維持、ストレスの回避、偏りのない食習慣、過食を回避(腹八分が理想)、笑いのある生活の確保、などが大切です。

②NMN補充療法

NMNは、生体活動においては必須の重要な物質ですが、どなたでも加齢により減少し、食材からの摂取には限界があります。 NMNを生理的に安全なレベルでしっかりと補充することにより、サーチュイン(長寿)遺伝子の活性化が期待できます。 サーチュイン遺伝子の活性化がテロメアを安定化させると考えられています。 NMN補充療法は、代謝低下・認知機能の低下・疲労からの回復遅延など「加齢に伴う身体機能の低下」の改善を目指すものです。

③自家脂肪由来間葉系幹細胞治療

ご自身の体の中には再生修復力のある幹細胞が存在します。特に 脂肪細胞に由来する間葉系の幹細胞は「加齢に伴う身体的生理的機能低下」に対しての効果が期待され、テロメアの安定化に大きく寄与する可能性があります。 この若返り効果のみではなく、自家脂肪由来間葉系幹細胞治療は様々な慢性疾患の改善や損傷の修復に応用されています。
※参考論文
Stem Cells Transl Med 2017 Dec;6(12):2173-2185. doi: 10.1002/sctm.17-0129. Epub 2017 Oct 26.
「Multifaceted Characterization of Human Mesenchymal Stem Cells for Use in Regenerative Medicine」
Rebekah M Samsonraj, Michael Raghunath, Victor Nurcombe, James H Hui, Andre J van Wijnen, Simon M Cool

自家脂肪由来間葉系幹細胞治療 解説動画