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大小伏在静脈弁不全に対するシアノアクリレート閉鎖術Venaseal System の短期治療成績

目的

ベナシールシステムを用いたシアノアクリレートによる伏在静脈閉鎖術は新しい治療で、韓国では2016年の12月に認可されたばかりである。それ故、アジア諸国において本治療の成績についての報告は殆どない。我々は、韓国における大小伏在静脈弁不全に対するシアノアクリレート閉鎖術の短期治療成績を初めて報告する

方法

伏在静脈弁不全を有する34名の患者(大伏在静脈47肢、小伏在静脈16肢)に対して単回の治療を行った。15人の患者(44.1%)には、部分的静脈切除を追加した。全ての施術は局所麻酔で実施され、患者の希望があった場合に静脈麻酔を付加した。患者は手術後10日、1か月後、3か月後に経過観察受診とした。術後の評価として、数量的疼痛スコア、rVCSS、AVVQを用いた。術後後の再診時には毎回血管パルスドップラーエコー検査を実施した。

結果

経過観察中、治療をした全ての伏在静脈は100%閉鎖していた。術後6時間後の数量的疼痛スコアは平均2.7だった。rVCSSは経過中改善を認めた。治療をした箇所に血管炎のような異常な皮膚症状が8名(23.5%)に認めたが、2週間で完全に回復した。

結語

伏在静脈弁不全に対するベナシールシステムによるシアノアクリレート閉鎖術は安全かつ有効である。

ジャーナル

Vasc Endovascular Surg.2017 Nov;51(8 ):545-49
Initial Outcomes of Cyanoacrylate Closure, VenaSeal System, for the Treatment of the Incompetent Great and Small Saphenous Veins.