50代男性 他院でレーザーはできないと言われた静脈瘤doctor-blog

皆さん、こんにちは。北青山Dクリニック院長の阿保義久です。

これからは、Dクリニックで治療を受けられた患者さんの症例経過を時々ご紹介していきたいと思っています。

◆性別:男性

◆年齢:57歳

◆部位:両大伏在静脈瘤(SMV)  左小伏在静脈瘤(SPV)

◆機種:2000nmレーザー

◆手術施行日:2014/11/7

◆術後来院日:2014/11/19

 

・内側

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↓ 術後12日経過

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・背面

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↓ 術後12日経過

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(※治療のリスク・費用はこちら

今回の方はレーザー治療を希望して、他院で受診をしたら「血管が皮膚のすぐ下にあるのでレーザーはできません。ストリッピング手術が良いので大学病院に紹介します。」と言われてしまい治療を拒否して当院を受診しました。

エコー検査をしてみると、確かに血管は大きく拡張して太ももの皮膚のすぐ下を走っていたため、レーザー治療をするときには麻酔を工夫しなければいけないなと思いましたが、問題なく治療が実施できると判断しました。

この方は、保険が利くレーザーでの治療ではなく、回復が早く通院が少ない自費レーザーでの治療を希望されたため、最高波長2000nmのレーザーで治療を行いました。

治療後数日間は引き連れ感があったようでしたが痛み止めは不要で、手術後1週間で写真のように順調に経過しておられました。

他の医療機関でレーザー手術が難しいと言われて落胆されている方、絶対大丈夫とは言いませんが対応できることが多いのでお気軽にご相談ください。


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◆治療のリスク・費用◆
50-60代男性、血管内照射タイプのレーザーによる治療

(特徴・リスク)
CEAP重症度分類は平均3程度です。
皮膚症状を伴う割合が多いです。
血管内焼灼術に加えて外用療法が必要な場合があります。

(治療費用)
保険適用レーザー
総額で25,000円(1割負担)~80,000円(3割負担)/片脚。

自費レーザーなど
総額が250,000~350,000円(税別)/片脚。

監修医師

院長名 阿保 義久 (あぼ よしひさ)
経歴

1993年 東京大学医学部医学科 卒
1993年 東京大学医学部附属病院第一外科勤務

虎ノ門病院麻酔科勤務
1994年 三楽病院外科勤務
1997年 東京大学医学部腫瘍外科・血管外科勤務

2000年 北青山Dクリニック開設

所属学会 日本外科学会
日本血管外科学会
日本消化器外科学会
日本脈管学会
日本大腸肛門外科学会
日本抗加齢学会