70代女性 下肢静脈瘤の治療後にいびき消失varixlaser

今回は、珍しいケースの患者さんを紹介いたします。

70歳代の女性の方です。

写真は治療前と、治療後約7カ月を経過したものです。

◆性別: 女性

◆年齢: 76歳

◆部位: 両下肢大伏在静脈瘤(SMV)

◆機種: 2000nm 自費レーザー

◆手術施行日: 2014/5/9

◆術後来院日: 2014/12/1

※治療の特徴・リスク・費用はこちら

●内側

治療前               7ヶ月後

1-11-1

●背側

治療前                7ヶ月後

1-11-1

両下肢の大伏在静脈瘤に対して2000nmのレーザー治療を実施したところ、

『治療直後から激しいいびきが突然消失した』とのこと。

ご家族が大変驚いて、本人に伝えたようです。ご本人も非常に喜んでおられました。

下肢静脈瘤が激しいいびきの原因になるという医学的知見はありませんが、

時々静脈瘤と無関係と思われていた症状が、治療後に治る方が結構いらっしゃいます。

例えば、動悸が止まった、頭痛が消えた、腕のしびれがなくなった、不正出血が止まった・・・などなど。

この方は両下肢の治療を同じ日に行ったのですが、ひどかった左下肢の治りがやや遅かったようで、

右下肢のように軽い時期に治療をしておけばよかった、とおっしゃっていました。

珍しい示唆的なケースでしたので今回ご紹介いたしました。

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◆治療のリスク・費用◆
70代女性、血管内照射タイプのレーザーによる治療
(特徴・リスク)
CEAP重症度分類は平均4 程度です。
温泉に行きたいという理由で治療をする方が目立ちます。
症状の改善に一般的には数か月~1-2年程度は要します。
(治療費用
保険適用レーザー
総額で25,000円(1割負担)~80,000円(3割負担)/片脚。
自費レーザーなど
総額が250,000~350,000円(税別)/片脚。

監修医師

院長名 阿保 義久 (あぼ よしひさ)
経歴

1993年 東京大学医学部医学科 卒
1993年 東京大学医学部附属病院第一外科勤務

虎ノ門病院麻酔科勤務
1994年 三楽病院外科勤務
1997年 東京大学医学部腫瘍外科・血管外科勤務

2000年 北青山Dクリニック開設

所属学会 日本外科学会
日本血管外科学会
日本消化器外科学会
日本脈管学会
日本大腸肛門外科学会
日本抗加齢学会