ネコpldd-doctor-blog

社宅(クリニックのではありません、そもそもクリニックに社宅はありませんし)
の洗濯機はベランダに設置、つまり屋外にあります。

数日前の早朝、洗濯しようと思ってベランダの戸を開けると
ネコ(のら?)とばったり眼が合ってしまいました。

彼(彼女?)は洗濯機の排水溝の脇にたまった水を飲んでいるところでした。

例のごとく警戒して身構えるネコに
いかりや長介ばりに
「オイっス!」
とさりげなく挨拶してみたところ
逆にびっくりして逃げられてしまいましたが、
しかし距離を取っても行ってしまわずに
こちらを見ているネコに
“やっぱ水飲みたいのかな・・・しかし、なにも洗濯排水を飲まなくても…”
と思ったので、
別の器に水をいれてベランダに置き
「こっちを飲んだら?」
と通じもしない日本語で話しかけたところ
相変わらず逃げる構えを崩しません。

まあ私のようにイカついおっさんが突っ立っていたら
戻って来れないのも当然か…ということで
素知らぬふりをして洗濯を始め
朝の運動の準備をしていると
ベランダに帰ってきて水を飲み始めたのですが、
なぜかやはり洗濯排水の方を飲んでいます。

“うーむ、このネコ、水道水はお口にあわないのかな…でもミネラルウォーターは原則ダメなはずだし…”
猫って鼻がよくて洗剤のにおいが残っている水なんかは
ほぼ口をつけないはずなので
そう考えるとこのたまった排水は結構大丈夫なのかな…
などと考えつつも
苔?が生えているようなところの水を
敢えてのまなくてもよさそうなものなのに…
って事で、その日の夜、器に水を入れて
排水溝の脇に置いておきました。

翌朝…いるかな…とそっとガラス越しに覗いてみると
いたいた、しかも今日は私が予め置いておいた水の飲んでおりました。
恐る恐る戸を開けると…やっぱり逃げられてしまいましたけどね。

それにしてもやつらは
あんなに質のよくなさそうな水を飲んだり
生でものを食べたり、虫を食べたりしているのに
よく腹を壊さないものだ…と思ったりもしますが
それは人間の勝手な思い込みなのですよね。
その(生物の)種が食べる事が出来るものというのは
その動物の消化器の構造、腸内細菌の組成などによって決まるはずなので
彼らは彼らが食べるべきものを食べているだけなのでしょう。

いつでも人間の常識が当てはまるわけではない
ということに改めて思いを馳せさせる一件でありました。