スーパーグルーによる血管閉鎖術を開始しましたvarixlaser

2017年より、レーザーを超え得る次世代治療「ベノクローズ(スーパーグルーによる血管閉鎖術)」に着手することとしました。

この治療は、世界的に用いられているシアノアクリレート(瞬間接着剤)を医療用に開発したNBCA(nブチルシアノアクリレート)やOCA(オクチルシアノアクリレート)を用いています。

同製剤を用いた治療は、脳動静脈奇形に対する塞栓術としてFDA(米国食品医薬品局)に承認され、1万例を超える使用実績があります。最近では胃食道静脈瘤に対する血管塞栓材としても国際的に広く用いられています。このメディカルグルー(NBCA、OCA)を用いた血管閉鎖術を下肢静脈瘤の治療に応用できることがわかってきたのです。現在標準手術である血管内焼灼術と比べて、体に与えるダメージが少なく治療効果は同等であるという報告が著名医学誌に立て続けに掲載され出しています。

【べノクローズの特徴】

・血管内焼灼術に必要な広範囲の麻酔が不要
・治療直後に包帯や弾性ストッキングで圧迫不要
・術後の出血は最低限
・治療は10-20分程度、治療後すぐ日常生活に戻れるので、ランチタイムでも治療可能

まさに革新的な次世代治療として大変期待されています。

ベノクローズに限らず、最新の治療は5-10年後の長期成績や重症例への有効性など未知の部分がありますが、20年以上の下肢静脈瘤の日帰り治療実績、先端的治療を開拓し続けてきた医療経験から、この治療は安全かつ大変期待できるものと感じています。もちろん、保険レーザー/高周波による治療や、最高波長レーザーによる治療も今まで通り継続していきます。

下肢静脈瘤のタイプや生活スタイルに最も適した治療をご案内いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

監修医師

院長名 阿保 義久 (あぼ よしひさ)
経歴

1993年 東京大学医学部医学科 卒
1993年 東京大学医学部附属病院第一外科勤務

虎ノ門病院麻酔科勤務
1994年 三楽病院外科勤務
1997年 東京大学医学部腫瘍外科・血管外科勤務

2000年 北青山Dクリニック開設

所属学会 日本外科学会
日本血管外科学会
日本消化器外科学会
日本脈管学会
日本大腸肛門外科学会
日本抗加齢学会